習近平国家主席は現地時間4日、ポルトガルのデ・ソウザ大統領と会談した。両国首脳は国交樹立40周年を新たな歴史的出発点に、中国とポルトガルの友好協力が新たな成果を得続ける後押しをし、両国関係の新たな章を記すことで一致した。新華社が伝えた。
習主席は「中国とポルトガルの友好的交流には長い歴史がある。両国は国交樹立から39年間、常に理解し合い、尊重し合い、信頼し合い、互恵的に協力してきた。二国間関係は国際環境の激変を何度も経験しながら、一貫して健全に安定して発展してきた。中国側はポルトガル側が『一つの中国』政策を堅持していることを称賛する。互いの核心的利益や重大な懸念に関わる問題で引き続きポルトガル側と理解し合い、支持し合っていきたい。双方は上層部交流を緊密化し、両国の政府、立法機関、政党、地方、民間交流を強化し、政治的相互信頼を強化し、両国友好の政治的根幹をしっかりと築く必要がある。双方は両国政府間の『一帯一路』協力覚書調印を契機に、『一帯一路』の枠組での協力を全面的に強化し、コネクティビティを強化する必要がある。人的・文化的交流を緊密化し、リスボン中国文化センター建設計画の推進を加速し、教育・ラジオ・テレビ・映画分野の交流を強化する必要がある。多国間の調整を強化し、重大な国際・地域問題での調整と協調を緊密化し、多国間主義と自由貿易を共同で維持する必要がある」と指摘。
また「中国とEUは包括的な戦略的パートナーだ。中国は一貫して欧州統合を断固として支持し、ポルトガル側が引き続きEU内で積極的役割を発揮し、中国EU関係発展の正しい方向を維持することを希望している」と述べた。
デ・ソウザ大統領は習主席を熱烈に歓迎し、「ポルトガルと中国の交流には悠久の歴史があり、互いに理解し合っている。これは二国間関係発展の強固な土台だ。来年両国は国交樹立40周年を迎える。ポルトガルは中国と経済・貿易、金融、人的・文化分野の交流や協力を深めることを期待している。中国企業の対ポルトガル投資拡大を歓迎する。ポルトガルは『一帯一路』イニシアティブを支持する。陸のシルクロードと海のシルクロードの欧州における中枢となりたい。ポルトガルと中国は多くの国際問題において立場が近く、共に多国間主義を支持し、一国主義に反対し、自由貿易を支持し、保護主義に反対しており、多国間機関での調整を緊密化する必要がある。ポルトガルはEUと中国の関係強化を支持する。引き続きポルトガル語諸国と中国の協力を深めたい」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年12月5日