カナダ駐在中国大使館は21日、カナダメディアがこのほど、「中国がカナダにサイバー攻撃を行った」という、事実にそぐわない報道をしたことに対し、反論する声明を発表しました。
声明は「監視プログラム『プリズム』や、ハッカー集団『イクエーション・グループ』、通信傍受システム『エシュロン』などを擁し、外国政府や企業、個人を対象とした長期的かつ大規模で組織的なネット盗聴や監視を行っている国が、『中国からサイバー攻撃やハッカー被害を受けた』などと訴えるのは、まるで笑い話だ。その姿は、泥棒が泥棒を捕まえてくれと叫ぶことで、注意をそらし、罰を逃れようと図っているかのようだ。中国はサイバー攻撃の被害者であり、加害者ではない。カナダ側がサイバー攻撃を受けたのだとすれば、その加害者は断じて中国ではなく、ほかに存在しているはずだ」と訴えました。
声明はまた、「中国はこれまでカナダに対し、国家が支援するようなサイバー攻撃を行ったことはない。そのため、カナダ側に対し『類似する活動の再発防止』を約束することはできない。行っていないことの『再発』を防ぐというのは、道理に合わないからだ。カナダメディアの報道内容は捏造であり、視聴者をミスリードしている」と非難しました。
このほど、カナダメディアは「米国の関連機関は『サイバー上での機密窃取』を理由に、二人の中国側関係者を起訴した」と報じ、「中国がカナダに対しサイバー攻撃を行っている」と批判しました。
「中国国際放送局 日本語版」より 2012年12月23日