2020年の大統領選、群雄割拠で米国が二極化

2020年の大統領選、群雄割拠で米国が二極化。

タグ:米国大統領選 2020 

発信時間:2019-01-24 11:18:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 米民主党所属のカマラ・ハリス上院議員が21日、大統領選への立候補を表明した。2020年の大統領選に立候補を表明した初のアフリカ系女性になった。


 トランプ大統領の2年間の政権運営の特徴は、民主党陣営に2020年の大統領選への事前準備を急がせている。両党及びその支持者の立場と主張は、今後2年間でさらに二極化する。


 中国人民大学国際関係学院の刁大明准教授は、「2016年の大統領選で民主党が敗北を喫したのは、主に白人労働者の支持を失い、マイノリティに対して魅力がなかったためだ。前者は短期間内に補うことが困難で、民主党は後者に力を入れるしかない。これにより、性別やマイノリティの問題で物議を醸しているトランプ氏と真っ向から対立する。この現実的な考えから、民主党の立候補者には女性やマイノリティが多い。同時に両党はさらに二極化し、食い違いを解消できない」と分析した。


 中国現代国際関係研究院米国研究所の孫成昊研究員補佐は、「民主党はすでに2020年の大統領選に向け臨戦態勢に入っている。複数の議員が次の大統領選への出馬を表明しているが、彼らの多くが一部のマイノリティの立場を代表することに重点を置いており、より多くの集団を巻き込む統一的な『看板』を形成していない。トランプ氏についてだが、就任当初より再選を目指すと明言しており、常に選挙準備の状態となっている。2016年の大統領選の公約を実現し、基盤を固めようと執着している。民主党から立候補が相次いでいるが、トランプ氏はこれに焦りを覚え、内政と外交でより強硬かつ保守的な立場を強めるかもしれない」と指摘した。


 ニューヨーク大学の政治学者、James Traub氏は「民主党を支持する一部の有権者は、民主党が近年政治的な成果を手にしておらず、共和党の立場に近づきすぎていると感じている。そのため過激な候補者の方が、民主党の支持者から注目されやすくなっている。この流れが米国社会の二極化の現象をさらに強めることは間違いない」と判断した。


 ワシントンから全米に至るまで、米国の政治的な対立及び社会の分裂の激化に歯止めがかからなくなっている。大統領選をめぐり、両党の候補者、支持層となる有権者はさらに二極化を続ける恐れがある。分裂する米国は世界により多くの不確実性をもたらしうる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月24日

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