露朝首脳会談、半島非核化に焦点を絞る

露朝首脳会談、半島非核化に焦点を絞る。

タグ:露朝首脳会談 半島非核化

発信時間:2019-04-26 11:26:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 ロシアのプーチン大統領と朝鮮の最高指導者である金正恩氏が25日、ロシア極東のウラジオストクで会談した。双方は朝鮮半島の核問題、二国間関係などについて議論した。


 朝鮮半島情勢は現在、全体的に積極的な流れを示している。中国社会科学院アジア太平洋・世界戦略研究院の王俊生副研究員は「ロシアと朝鮮の今回の会談は、半島非核化などの問題について足並みを揃え、朝鮮側の非核化プロセスに対する懸念をさらに払拭し、朝鮮側の自信を深め、半島非核化の約束を守るよう促すことができる。今回の会談後、ロシア側は朝鮮に対する国際社会の制裁の解除などで、大きな力を発揮する可能性がある。これはロシアの半島問題における影響力を強める」と分析した。


 中国外交部の耿爽報道官は24日、「朝鮮とロシアは中国の友好的な隣国だ。中国側は朝露がハイレベル交流を強化し、二国間協力を促進することをうれしく感じる。これが朝露関係をさらに発展させ、半島及び地域の平和・安定に資することを信じている」と述べた。


 歴史的に見ると、米朝双方は長期的に相互信頼が不足しており、同時に半島非核化問題の政治的対話による解決においても連携と意思疎通が欠けている。これにより六カ国協議など朝鮮の核問題の解決を目指す多国間対話枠組みの中断が続いている。


 朝鮮の核問題の関連国は昨年より意思疎通と連携を密にし、半島の平和と安定を守るため共に多くの取り組みを行っている。半島情勢の緩和は、各国の努力があってこそのものだ。しかし朝鮮への制裁解除、非核化の措置をめぐり米朝の食い違いが残されており、半島非核化は依然として重い任務で道も遠い。


 今年2月のハノイにおける米朝首脳会談が物別れに終わり、両国の非核化問題をめぐる食い違いが再び浮き彫りになった。ロシアの元駐韓大使、ロシア国際事務委員会副委員長は「ハノイの朝米首脳会談後、朝鮮半島の安全問題の解決は新たな動力を必要とするようになった。露朝による今回の首脳会談はその後押しをした」と述べた。


 ロシア戦略研究所アジア・アジア太平洋研究センターの研究員は、「朝鮮の核問題の解決について多国間メカニズムを作ることは、ロシアの北東アジアにおける長期的な利益に合致し、現在の合意内容を固め新たな合意の形成を促す。ロシア側はこの面から、半島情勢の緩和に向け積極的な力を発揮できる」との観点を示した。


 王氏は「朝鮮の核問題の解決が困難となっている重要な原因は、半島の冷戦構造にある。半島の平和メカニズムの構築こそが、冷戦構造を解消する効果的な手段だ。中国側が打ち出したデュアル・トラック・アプローチという方針は同時・対等の原則に基づき、半島の非核化と半島の平和メカニズムの構築の実現を同時に推進する。これこそが半島の平和プロセスを推進する効果的なルートだ」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月26日

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