海外メディアによると、中露両国海軍は4日に実兵演習を行い、初めて近距離艦対空ミサイル(実弾)を発射し、迫り来る標的を迎え撃つ訓練を行った。中露海上合同演習の実戦化・情報化・規範化水準が新たな段階に上がった。
ロシア・スプートニクの6日の報道によると、ロシア東部軍管区太平洋艦隊報道局情報保障所が発表した情報によると、露中海軍演習「海上協力−2019」の参加艦隊の別れのセレモニーが黄海で行われた。
演習の陸上部分は4月29、30日に青島市で行われた。海上部分は5月1−4日に黄海の海域で行われた。両国は水上艦、潜水艦、保障船を15隻、固定翼機、ヘリ、海軍陸戦隊を派遣した。
演習終了後、「Pavel Nasimov Medal」を獲得した近海防衛ミサイル巡洋艦「ヴァリャーク」、「アドミラル・ヴィノグラドフ」、大型対潜艦「アドミラル・トリプツ」、護衛艦「ソヴエルシェンヌイ」、「ハルビン艦」「長春艦」「蕪湖艦」「邯鄲艦」でつくる両国の艦隊の乗員が縦隊を組み、互いに向き合い航行することで合同演習の謝意を示した。
シンガポール華字紙・聯合早報(電子版)の6日の記事によると、中露両国海軍は4日に実兵演習を行い、初めて近距離艦対空ミサイル(実弾)を発射し、迫り来る標的を迎え撃つ訓練を行った。中国海軍が他国軍と水上艦艇のミサイル(実弾)射撃訓練を実施したのはこれが初めてだ。
中国メディアの報道によると、「海上協力−2019」の海上実兵訓練段階に、中国海軍のミサイル駆逐艦「ハルビン艦」、ロシア海軍の対潜艦「アドミラル・トリプツ」がレッドチームの護衛艦隊を組んだ。2機の高速標的機によるブルーチームの対艦ミサイルに対して、中露の軍艦は同日昼頃、近距離艦対空ミサイルを発射し、上述したミサイルを迎撃した。
中国人民解放軍海軍副司令員の邱延鵬海軍中将は閉幕式にて、「中露両国の参加者は6日に渡り、綿密な計画、注意深い指揮、緊密な協力により予定の目標を達成した。初めて潜水艦船員の水中相互救助、軍艦・軍機共同対潜、ミサイル(実弾)射撃を実現した。中露海上合同演習の実戦化・情報化・規範化水準も新たな段階に上がった」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月8日