王毅国務委員兼外交部長(外相)は13日にソチでロシアのラブロフ外相との共同記者会見に臨んだ際、中米経済貿易協議の展望について次のように述べた。
双方の互いの努力を経て中米経済貿易交渉はすでに重要で実質的な進展を得たが、真剣に扱い、解決する必要のある難題にも直面している。こうした中、一方的に相手を非難するのは全く無意味であり、ましてや相手に責任を押しつけではならない。最大限の圧力を試みても、正当な反撃を招くだけだ。中国側の措置は自らのあるべき権益を守るだけでなく、多国間貿易制度の基本ルールを守るものでもある。
中米はそれぞれ世界第2、第1の経済大国であり、中米の経済貿易関係の行方は両国自身の発展に関わるだけでなく、世界経済の将来性にも関わる。この交渉が改革開放という中国の大きな方向性に合致し、質の高い発展に尽力するとの中国の根本的ニーズに合致し、中米両国民の共通した長期的な利益に合致するものでありさえすれば、双方の交渉チームには各々の理にかなったニーズをうまく解決し、最終的に互恵・ウィンウィンの合意に達する能力と知恵があると、われわれは信じる。
交渉は一方通行の道ではなく、平等を基礎に築かれるべきだ。中国はどの国と交渉する際にも国家の主権、国民の利益、民族の尊厳を守り続けなければならない。こうした原則と譲れぬ一線を、われわれは過去において堅持してきたし、現在さらには今後も堅持する必要がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年5月14日