王毅国務委員兼外交部長は4日夜、ロシアのラブロフ外相と電話会談しました。双方は、現在エスカレートしつつある湾岸情勢や国連安保理における中露協力について全面的な意見交換を行い、立場の確認と調整を行いました。
王外交部長はその際、「中国側は、米国とイランの激化しつつあるトラブルを注意深く見守っている。国際関係上の武力の乱用に反対し、軍事的な危険を冒した行為は受け入れられない」と明らかにしました。さらに、「中露は共に国連安保理の常任理事国として、国際平和と安定維持についての重要な責任を負っている。双方は戦略的な意思疎通を強め、国際法と国際的公平性・正義性を共に守りながら、当面の中東情勢に適切に対応するため、責任ある役割を果たすべきだ」と示しました。
これに対し、ラブロフ外相は「ロシアと中国の立場はまったく一致している。米国側の行動は法に背くもので、非難されるべきだ。ロシア側は他国の主権を粗暴に踏みにじること、特に一方的な軍事行動に反対する。ロシアは中国側と密接に連携しながら、地域情勢の緊迫化を避けるため、建設的な役割を果たすつもりだ」との考えを示しました。
双方はまた、リビアとシリアの最新情勢など、焦点となっている話題について話し合い、グローバルな戦略安定維持のために密接な交流を行っていくことで一致しました。
CRIより