新型コロナ発生以降、習近平総書記が4回目の視察を行った理由

新型コロナ発生以降、習近平総書記が4回目の視察を行った理由。習近平総書記は3月29日に浙江省を視察した。新型コロナウイルスの感染を防止・抑制・阻止する戦いが始まって以降、習総書記による視察は4回目だ…

タグ:視察 感染症 生産 再開 港湾

発信時間:2020-03-31 10:23:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 


寧波舟山港は「シルクロード経済ベルト」と「21世紀の海のシルクロード」の合流点にある。

習近平総書記は3月29日に浙江省を視察した。新型コロナウイルスの感染を防止・抑制・阻止する戦いが始まって以降、習総書記による視察は4回目だ。現在、国内外の感染防止・抑制と経済の状況には新たな重大な変化が生じている。習総書記が浙江省のどの場所を視察し、どのような議題を取り上げ、どのようなメッセージを発したのかが大いに注目されている。中国中央テレビが伝えた。

■港湾を視察した理由 操業・生産再開に関係

習総書記は29日午後、浙江省の寧波舟山港・穿山港区を最初に訪れ、港湾の操業・生産再開状況を現地で把握した。感染症の打撃を受ける中、寧波舟山港の今年1~2月の累計貨物取扱量は1.63億トンで、前年同期の98%以上だった。コンテナ取扱量は406万TEUで、前年同期の9割近くにまで回復した。

港湾は経済発展のバロメーターだ。統計では、中国の対外貿易の貨物の90%以上が港湾を経由する。世界の貨物取扱量とコンテナ取扱量の上位10港のうち、7港を中国が占める。このことから、港湾が秩序ある操業・生産の再開とグローバル・サプライチェーンの安定維持において極めて重要な役割を果たすことが分かる。

習総書記は2月23日、新型コロナウイルス感染症対策と経済・社会発展の取り組みを統合的に推進するための会議において、貿易と外資の基本面を安定化させる必要性を打ち出した。貿易の産業チェーン、サプライチェーンの滞りのない運営を確保し、国際市場のシェアを安定化させる必要性を示した。3月27日に中共中央政治局会議を開いた際には、国際経済・貿易協力を強化し、国際的な物流・サプライチェーンの整備を加速し、国際的に滞りのない貨物輸送を確保する必要性を強調した。今回習総書記は世界最大の港湾を視察したことで、グローバル産業・サプライチェーンの安定を共に維持するという鮮明なメッセージを発した。


寧波臻至機械模具有限公司。

■中小企業を激励

習総書記が次に訪れたのは、寧波北侖区にある大碶高端汽配模具パークだ。同パークは最初のプロジェクト22件が2012年8月に始動。7年を経て、すでに70社余りが集まり、「中国のダイカスト産業のモデル基地」と呼ばれている。習総書記はここで民間の中小企業である寧波臻至機械模具有限公司を重点的に視察した。

浙江省全体の生産能力回復率は3月26日24時までに90.06%に達している。中小工業企業11万社の生産能力回復率は108.58%、小規模・零細企業397万社と個人経営の小規模商工業者の生産能力回復率は88.2%に達している。習総書記の視察した会社は2月11日に操業再開の許可を得て、2月17日には正常な生産能力の80%を回復し、現在では完全に生産を再開している。

感染症が中小企業に与える打撃を中共中央は非常に注視している。2月21日に習総書記は中央政治局会議を開き、重点業界と中小企業への支援を強化し、支援策をしっかりと実行し、困難を抱える企業を政策で救う必要性を指摘した。3月4日の中央政治局常務委員会会議では、川上と川下、生産・サプライチェーン、大企業・中企業・小企業の整った形での操業・生産再開を促進し、その全体的な効果と水準をしっかりと高める必要性を指摘した。

習総書記が指摘したように「このような時期であればあるほど、より全面的、弁証法的、長期的な視点で我が国の発展を見て、信念を強め、揺るぎないものにする必要がある」のである。寧波視察が伝えたのは、まさにこのような信念だ。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年3月31日

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