英国メディアの「中国がイタリアに寄贈物資の買い戻しを強制」という報道について、中国外交部の趙立堅報道官は7日、「ありもしない騒ぎを引き起こしても感染対策の協力を妨害するだけで、非人道的、不道徳的だ」と述べた。
同日の定例記者会見において、記者からは「英国のThe Spectator誌の米国版ウェブサイトは5日の記事で、イタリアから中国に寄贈された防疫物資について、中国がイタリアに買い戻しを求めていると伝えた。イタリア人記者の調査によると、これはフェイクニュースだ。記事の著者は聞きかじりの検証できない第3者の情報により、中国がイタリアに寄贈物資の買い戻しを強制という説を掲げた。中国側はこれについてどう論評するか」という質問があった。趙氏は次のように回答した。
中国とイタリアは友好国、重要な協力パートナーだ。中国が新型コロナウイルスの感染対策で苦しんでいた時、イタリアは各種形式により中国側に支持を表明した。イタリアで大流行が発生すると、我々は身につまされる思いでイタリアの援助を行った。
中国政府の援助のほか、中国各地、中国企業、個人が多くのマスク、防護服、人工呼吸器、検査キットなどのイタリアが必要とする防疫物資を提供した。同時に中国側はイタリア側の要求に基づき積極的に調整し、イタリアが中国で医療物資を調達するため便宜を図った。さらに医療専門家チームをイタリアに3回派遣し、経験と手法を共有した。
中国側の援助は苦しい時も情ありという友人の義を示した。我々はイタリアが一日も早く感染状況を抑制し、市民の健康が保護されることを心から願う。ありもしない騒ぎを引き起こしても感染対策の協力を妨害するだけで、非人道的、不道徳的だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月8日