武漢郊外にあるレノボのタブレットPC・スマホ生産工場の営業日、従業員は職場に到着すると上司に出勤を報告し、体温を4回以上測定する。この工場は感染症の発生後、2カ月に渡り閉鎖された。操業再開前に、感染リスクを最小限に抑えるため、従来の日常的な作業フローが見直された。安全措置を担当する斉岳氏(音訳)は、レノボ・グループ武漢工場の責任者だ。彼は武漢市の1000万人の市民の一員だ。彼らは今世紀の最も深刻な感染症のパンデミックを終え、正常な経済・社会生活を取り戻そうと努力している。ブルームバーグが23日に伝えた。
彼らは多くの面で上手に取り組んでいる。この人口1000万人の工業センターは、操業再開と同時に感染リスクを抑えるというジレンマに直面している。世界各国もすぐにこの難題を迎えることになる。斉氏は、レノボは経済回復を促進する有利な位置を占めるべきと考えている。タブレットPCの需要が増加している。
夜が明け、武漢は慎重に運転を再開した。路上の車が目に見えて増え、会社員が市街地のオフィスビルに流れ込んだ。しかし感染対策が続けられていることは非常に明らかだ。ここは真っ先に新型コロナウイルスの衝撃を受けた都市であり、人類の公衆衛生の歴史上、最も力強い規制措置を講じた。それにも関わらず、リスクはまだ完全に解除されていない。とはいえ、武漢の商業は安全かつ速やかな正常化を願っている。
姚俊氏(音訳)は前向きになろうと取り組んでいる人の1人だ。彼女は武漢威和光電有限公司の創業者だ。この会社は溶接用ヘルメットと防護ヘルメットを製造し、フランス、ドイツ、米国に輸出している。「感染者を1人も出してはならない」彼女によると、生産ラインを稼働できる一日一日が重要で、年初に対応できなかった受注を取り戻そうと努力している。感染症により、彼女は人生を見つめ直した。彼女は昨年、約半分の時間を出張に費やしていた。彼女は現在、自宅で家族と過ごす時間を増やしたいと思っている。市場マーケティング会社の創業者である馬仁仁氏(音訳)は、自社の営業再開に取り組んでいる。「私たちは近年休むことなく働き、すべてのチャンスをつかもうとしていた……私の知り合いはみな、2020年には生きるという1つの目標しか持っていない」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月27日