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japanese.china.org.cn |23. 09. 2020

PKO参加30周年、中国の将兵の活躍に迫る

タグ: PKO


 2020年は中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利75周年、国連創設75周年であり、中国軍の国連平和維持活動(PKO)参加の30周年でもある。国務院新聞弁公室は18日、「中国軍のPKO参加の30年」白書を発表した。白書は、大国の責任を果たし世界の平和を守り人類運命共同体の構築に貢献することは、中国軍のPKO参加の初心・使命であると指摘した。平和維持の任務エリアは環境が過酷で、条件面で苦しい場合が多い。中国の平和維持部隊はいかに危険と挑戦に対応し、硝煙と戦火のなか平和と正義を守っているのだろうか。平和維持任務を遂行したことのある複数の将兵代表がこのほど、中国網記者に彼らの平和維持ストーリーを語ってくれた。


 

中国レバノン平和維持工兵分隊が不発弾を処理。

2006年7月12日、レバノンのヒズボラとイスラエルの間で爆発・武装衝突が発生した。中国レバノン平和維持工兵分隊は戦火を浴びつつ任務を遂行し、3500発以上の不発弾を処理した。交戦中、レバノン現地メディアと世界の大手メディアが最も多く報じたレバノン協力部隊となった。


 

 生死の試練に何度も直面


 国連平和維持活動(PKO)が直面する環境と任務は近年より複雑化している。一部の任務エリアでは武力衝突が続き、平和維持人員も被害を受けることが多い。テロ組織と犯罪集団が公然と平和維持部隊の駐屯地や自動車隊を襲撃する事件も後を絶たない。平和維持活動に参加する将兵は、任務を遂行するたびに生死の試練に直面すると言える。


 劉勇氏はダルフール、南スーダン、マリで平和維持任務を3回遂行したことがあるが、常に武力衝突の脅威にさらされた。


 劉氏は「2015年に南スーダン歩兵キャンプで任務を遂行した際に、政府軍と反政府軍の武力衝突が発生した。私たちの駐屯地から最も近かった交戦は100メートル内で発生した。双方の銃声が耳元で響き、武器発射後の硝煙の匂いもした。しかし私たちは適切に対処し、武力衝突に巻き込まれず、かつ現地の避難民を保護することができた」と振り返る。


 米秀剛氏は中国の第1・3・5期南スーダン派遣平和維持歩兵キャンプに参加したことがある。中国南スーダン派遣平和維持部隊は2016年7月10日、国連駐屯地の安全を守る際に襲撃を受けた。砲弾が歩兵戦闘車に命中し、中で爆発した。戦友の李磊氏と楊樹朋氏が犠牲になった。


 米氏は「今になっても、2人の戦友が乗っていた歩兵戦闘車は南スーダンの中国平和維持歩兵キャンプの片隅に静かに置かれている。花束を捧げようとよく兵士が訪れる。困難と脅威に直面すると、この2人の戦友は私たちの精神的な支え、模範となる」と話す。

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