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japanese.china.org.cn |23. 09. 2020

PKO参加30周年、中国の将兵の活躍に迫る

タグ: PKO

 

 平和と発展を促進する中国の力


 平和維持任務エリアの発展と変化について触れると、米氏は感慨もひとしおな様子だった。「任務を開始したばかりの頃、駐屯地付近には2つの村があった。治安が悪く、村人が植えた穀物や飼育していた家畜が略奪された。そのため彼らは畑を耕さず、さらには盗みを働いた。中国の平和維持部隊が24時間のパトロールを実施すると、現地の治安が良くなり、村人も徐々に畑を耕すようになった。今や私たちの駐屯地の周辺には畑が広がっている。現地の村人は、中国軍が安心をもたらした、盗みや略奪を心配しなくてもよくなったと話した」


 「村人の私たちへの態度も非常に良くなった。私たちが村のパトロールをするたび、多くの人がすぐに路傍に出てきて、親指を立てて私たちに挨拶をした。中国語でこんにちはと言う人もいた」国防科技大学国際関係学院教授、国防部平和維持事務センター高級教官の陸建新氏によると、中国の平和維持将兵は30年に渡り、国連から与えられた平和維持任務を完遂したほか、現地人のために道路、空港、橋などを建設した。これらの国の衝突後の復興と再建に向け長期的に力を発揮した。医療分隊は平和維持人員の健康を保障すると同時に、現地人に医療サービスを提供した。エボラウイルス及び新型コロナウイルスの感染が発生すると、現地人に医療及び予防の知識を宣伝し、広めた。工兵分隊はよく任務エリアで現地の学校のグラウンドを整備し、文化・スポーツ用品を提供した。井戸掘り分隊は現地人のために水源を探し、彼らの飲水の問題を解消した。これらの取り組みは、現地人に希望と自信をもたらした。


 国防科技大学国際関係学院准教授、国防部平和維持事務センター高級教官で、コンゴ、ダルフール、南スーダンの平和維持活動に3回参加した経験を持つ何星氏は「中国の平和維持将兵は平和のチャンスを手にし命の貴重な時間を稼ぐため、治安維持、一般人の保護、人道支援において主力軍としての力を発揮した」と説明した。


 中国の平和維持活動への参加規模が絶えず拡大し、中国の平和維持分野における地位と能力も絶えず向上している。影響力は過去と比べ大幅に拡大した。中国は現在、PKO分担金が世界2位であり、国連安保理常任理事国のうちトップの出兵国となっている。新時代の中国軍はすでに、PKOの重要な要素、重要な力になっている。


 国防科技大学国際関係学院教授、国防部平和維持事務センター高級教官の周輝氏はインタビューで、「戦略的な意思疎通、専門家の交流、訓練分野の交流・協力を除き、中国は近年さらにPKOの政策・法規の制定に参加している。これは中国軍がPKOに人員・装備品・資金のサポートを提供するほか、知恵のサポートの提供を開始し、世界平和に中国の知恵とプランを捧げていることを意味する」と述べた。


「中国は積極的にPKOの参加し、責任ある大国のイメージ、平和的発展の理念を示した。中国の台頭はいかなる国や人の脅威にもならない。中国の軍事力の向上は、世界の平和の力の向上だ」コンゴとマリの平和維持に参加し、今回の白書の編纂活動に参加した国防科技大学国際関係学院准教授の蔡輝氏は「中国軍がPKOに参加するのは、国が強くなれば必ず覇を唱えるという古い論理を打破し、中国軍が世界平和と地域の安定を守る積極的な力であることを世界に示すためだ」と述べた。

 

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