10日付「ロシア新聞」は、「中国の4都市、革新の魅力で世界トップの地位を占める」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
ロシアの国立研究大学高等経済学院は、革新の魅力に関する世界各都市の新たなランキング(全36都市)を発表した。中国の北京、上海、広州、香港が入選した。域内世界革新センターの数については、中国は米国に次ぐ2位となった。総合ランキングを見ると、北京は4位、上海は9位、香港は13位、広州は27位。
今回のランキングは都市の革新の魅力を総合的な方法で評価した(技術発展、創意産業、都市環境を含む総合的な分析)。技術発展の各方面でいずれもトップの都市はなく、すべての都市に得意分野がある。これについて、互いに競争する世界のハイテクセンターである、ニューヨークと北京が上位につけている。ニューヨークはベンチャー企業のランキングで首位(革新を支援するスタートアップ企業とファンドの数)。革新類製品の生産量(特許及び出版物の数)では北京が首位だ。国立研究大学高等経済学院の専門家によると、技術発展面(クリエイティブ産業や都市環境など)では北京が2位だ。北京は世界トップ500社及び世界革新トップ1000社の本部の数で2位で、ユニコーン企業数が首位だ。北京のもう一つの特色は、科学研究のトップの地位で、各指標(科学出版物、特許出願、トップクラスの科学研究機関、有名科学者の数)で首位になっている。
北京が科学者や学者などの人材で首都の優位性を持つならば、上海はグローバル企業の科学研究センターとしての地位により魅力を持っている。世界トップ500社及び世界革新トップ1000社が上海で200以上の科学研究関連機関を設立している。国際貿易及び金融の都の一つである香港は、徐々にクリエイティブ産業センターになりつつある。現地の20数社が世界トップの工業デザイン賞を受賞している。広州が革新の魅力を持つのは、発達したインフラ、割安なテナント料によるものだ。
上述した専門家は「入選した中国の4都市には各自の特色がある。北京は政府支援型の科学技術リーダーだ。上海は多くの民間イノベーション企業を集めた。香港は世界のデザインセンターだ。広州は企業を快適にする都市だ。中国の特色と重要な優位性は、多様化された革新のトップの地位の結合にある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年11月12日