外交部(外務省)の華春瑩報道官は3日の定例記者会見で、「中国は世界知的所有権機関(WIPO)及び各国と協力を強化し続け、世界の知的財産権ガバナンスに深く関与し、世界の知的財産権ガバナンス体制のより公正で合理的な方向への発展を共に後押しする」と表明した。
【記者】習近平総書記は11月30日に行われた知財権保護の取り組みに関する中共中央政治局の第25回集団学習会で、中国がWIPOの枠組みで世界の知財権ガバナンスに深く関与する必要性を指摘した。中国側には、今後の世界の知財権ガバナンスへの関与について、どのような構想または措置があるか。
【華報道官】中国政府は知財権保護を非常に重視している。これはまず、我々が新発展理念を貫徹し、新発展構造を構築し、質の高い発展を推進するうえで必要なことだ。近年、中国はイノベーション駆動型発展戦略と知財権戦略の実施に力を入れ、「知財権の保護がイノベーションの保護」という価値観を社会全体で強固に確立している。第18回党大会以来、中国政府は知財権保護の取り組みを一層際立った位置に据えてきた。党の第19期五中全会「コミュニケ」は「科学技術」と「イノベーション」に繰り返し言及し、全会「提議」は知財権保護の取り組みの強化について明確な要求を示した。
長年の努力を経て、中国における知財権保護の取り組みは歴史的成果を挙げた。今年1~10月、中国の特許出願件数は123万2000件で前年同期比11.2%増、特許協力条約(PCT)の国際特許出願受理件数は5万5000件で前年同期比23.5%増と、いずれも新型コロナの影響という逆風の中で増加を実現した。過去5年間、中国は世界131エコノミーのイノベーション能力ランキングで14位にまで上昇した。科学技術革新が中国の発展における最大の原動力となりつつある。
中国は一貫して知財権分野の国際協力にも積極的に参加し、世界の知財権の均衡ある包摂的で持続可能な発展に積極的に貢献している。中国は人類運命共同体の理念を堅持し、開放・包摂、均衡・普遍的恩恵という原則を堅持して、WIPO及び各国と協力を強化し続け、世界の知財権ガバナンスに深く関与し、世界の知的財産権ガバナンス体制のより公正で合理的な方向への発展を共に後押しする。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年12月4日