外交部(外務省)の9日の定例記者会見で、趙立堅報道官が質問に答えた。
【記者】米国務省は8日、少数民族の言語文化と宗教を抹殺しているとして新疆の学校を中傷する自らが制作した動画を投稿した。これについて中国側としてコメントは。
【趙報道官】米側の投稿した動画の内容は事実と合致せず、嘘と虚偽情報を撒き散らすものだ。口語と文語(以下「言語」)に関して言うと、新疆は各民族が自民族の言語を使用し、発展させる権利を法に基づき保障している。「中華人民共和国憲法」と「国家通用語言文字法」は、国民には共通語を学び使用する権利があり、国は国民による共通語の学習と使用のために環境を提供すると同時に、自民族の言語を使用し発展させる各民族の権利も十分に保障すると定めている。新疆の各少数民族の言語は教育・司法・行政・社会公共サービスなどの分野で幅広く使用されている。
米国の特定の政治屋と高官は「少数民族の言語を尊重していない」と中国のイメージを損なうのが常だが、彼らに対して中国の人民元を見てみるよう提案したい。人民元の紙幣には中国標準語、チベット語、ウイグル語、モンゴル語、チワン語の計5言語が印刷されている。ひるがえって米国を見ると、米ドル紙幣には英語以外に他の言語の表記もあるのか?
宗教に関して言うと、新疆は各民族国民の信教の自由の権利を法に基づき保障している。国民が宗教活動場所内及び宗教習慣に従い自宅内で行うあらゆる正常な宗教活動、例えば礼拝、ラマダン、祭礼などは、いずれも宗教団体や国民が自ら行うもので、法的保護を受けており、いかなる組織や個人からの干渉も受けない。
ここ2年近くで、国連高官、中国駐在の外交官、関係国の在ジュネーブ国際機関政府常駐代表、メディアの記者、宗教団体など70以上のグループ、100か国余りの1000人余りが招待を受けて視察のため新疆を訪問し、新疆の経済・社会発展の状況を自ら把握した。新疆を訪れたことがあり、現地の本当の状況を了解する人なら誰しも、米側が捏造し、広めている虚偽情報を受け入れるはずがないと我々は信じる。
新疆の安定的発展と社会進歩という事実が、こうした嘘に対する最良の回答であると我々は信じる。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年12月10日