外交部の趙立堅報道官は29日の定例記者会見で、「米国が時代の流れに順応し、中国と歩み寄り、中米関係をいち早く正しい軌道に戻すよう希望する」と表明しました。
1979年の1月29日、当時の鄧小平副総理が米国を訪問したことが中米友好交流の正式な幕開けであったと一般的に認識されています。米国との関係についての質問に趙報道官は、「ここ数年、両国の関係はかつてない苦境に陥っている。その根本的な原因は、トランプ政権が完全に間違った対中政策を取っていたことにある。国交樹立から40年以上にわたる協力の成果を無視し、過去の指導者や政治家など有識者たちが中米関係の発展のために心血を注いできたことを顧みず、両国の平和的共存を期待する国際社会の強い願望から目を背けるような行為は、続けることは不可能であり、人心を得られるものでもない」と述べました。
趙報道官は「正しいことをするのに遅いということは永遠に無い。現在、中米関係は新たな岐路に立たされており、新たな希望の窓を開けることも可能である。我々は米国が時代の流れに順応し、両国人民と国際社会の声に耳を傾け、中国と中米関係を客観的かつ理性的に見て、中国と互いに歩み寄り、衝突や対抗をせず、相互尊重、協力・ウィンウィンの精神を堅持し、対話を強化し、協力に焦点を当て、意見の相違をコントロールし、中米関係が一日も早く健全で安定した発展の正しい軌道に戻るよう推進することを希望する」との考えを表明しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年1月31日