第75回国連総会は19日、国際人種差別撤廃デー記念会合を開いた。米国代表が会議で新疆維吾爾(ウイグル)自治区で「ジェノサイド」(民族大量虐殺)が行われていると妄言を吐き、中国のイメージを毀損したことに、中国の戴兵国連次席大使はその場で反論。「米国は新疆関連の問題で嘘をでっち上げることに夢中になっているが、所詮は嘘で真実は覆い隠せない」と指摘した。新華社が伝えた。
戴氏は、「レイシズムは国際平和・安定・発展を脅かす、全人類共通の敵だ。レイシズムの撲滅における国連の積極的な役割を中国は断固として支持する。本日の会合は国際人種差別撤廃デーを記念することが目的だ。遺憾な事に、米国代表は国連総会の場を濫用して、虚偽情報を撒き散らし、政治的目的から中国にいわれなき非難を加えた。中国はこれに断固として反対し、完全に拒絶する。滅多にないことに、米国代表は発言で自国の人権分野での悪い行為を公に認めた。これによって、米国には他国にあれこれ口出しする資格はないことがなおさらに明らかになった。もし米国が本当に人権を重視しているのなら、自国の根深い人種差別、社会的不公平、警察による暴力などの問題を解決するべきだ。効果的な措置を講じて感染を防止・抑制し、命を救い、ワクチンの全世界への公平な分配を確保するべきだ。他国への内政干渉を止め、発展途上国に対する一方的強制措置を撤回するべきだ。海外での軍事活動で罪のない人々をみだりに殺すのを止め、加害者の責任を追及するべきだ。植民と侵略の歴史を深く反省し、関係国の人々にもたらした多大な苦難を再認識するべきだ」と表明。
さらに、「新疆地域で『ジェノサイド』が行われているとの主張はでたらめも甚だしく、魂胆があって飛ばしているデマに他ならず、徹頭徹尾嘘だ。米国は新疆関連の問題で嘘をでっち上げることに夢中になっているが、所詮は嘘で真実は覆い隠せない。イデオロギー的偏見を捨て、人権問題を利用して政治的言いがかりをつけ、政治的対立を仕掛け、人権分野の国際協力を妨害することを止め、自国で発生し続けているアフリカ系やアジア系の人々への差別、ヘイト、さらには暴力や殺人を阻止すべくしっかりとした行動を取ると同時に、平等かつ協力的な姿勢で、国際人権事業のために具体的な事、良い事を多く行うよう米国に忠告する」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年3月22日