「環球時報」の記者がこのほど、新疆ウイグル自治区の複数の綿花生産・加工企業を取材した際に、いわゆる「強制労働」が西側の反中勢力による中国新疆企業に対する「想像」に過ぎないことが分かった。中国のイメージを悪くするほか、口にできない目的もある。
取材を受けた多くの企業は、過去数年に渡るベター・コットン・イニシアティブ(BCI)中国事務所の審査において、いずれも「強制労働」が発見されなかったと表明した。それではBCIはなぜ中国新疆企業への承認を停止したのだろうか。さらに不可解なことに、BCI本部の「強制労働・体面的労働問題特別活動チーム」はBCI上海事務所及びBCI会員企業の自主調査の結果を認めず、むしろ西側反中勢力の需要に迎合し引き続きいわゆる「調査・業務改善措置」を推進している。「環球時報」の調べによると、BCI本部はその「調査・業務改善措置」の推進において、米反中組織の多くの嘘の情報を引用している。いわゆる「調査」の信憑性、客観性、信頼性に重大な問題がある。
BCIは昨年10月21日にウェブサイトで発表した声明文「BCIによる中国新疆の全オフラインイベントの停止」の中で、関連する原因の影響により、BCIは無期限で新疆のベター・コットン認証を停止するとした。新疆綿花産業の匿名の関係者は「環球時報」に、「新疆事業の停止により、BCIは中国の9割弱の綿花事業を失い自爆した」と述べた。実際にBCI本部の行動の裏側には、外からの大きな圧力と利益の誘惑があるはずだ。関連資料によると、BCI理事会はBCIの方針決定機関で、そのメンバーの大半が会員欧米小売ブランドから派遣された代表者だ。BCIの主な収入源は会費であり、そのため米国の一部のブランドの代表者がBCI理事会で大きな影響力と発言権を持ち、BCIの方針決定に直接影響を及ぼす。米国務省の「対外援助機関」である米国際開発庁はBCIのスポンサーで、BCI理事会に対しても大きな影響力を持つ。
業界関係者は「BCI上海事務所の知人は2019年より、外から大きな圧力を受けていると話していた。その裏側には、新疆を意図的に中傷すると同時に、自らの綿花業界基準を打ち出しパイの分け前にありつくという、米国の一石二鳥の狙いがあった可能性がある」と述べた。この状況が今後改善に向かうかという質問に対して、この業界関係者は意味深長に「何事も単独で見ることができず、国際情勢を見なければならない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月26日