習近平国家主席は7日、ドイツのメルケル首相と電話会談を行った。新華社が伝えた。
習主席は、「中独の実務協力は新型コロナウイルスの感染拡大の影響及びその他の要素による妨害を克服し、安定の中で進展し、中国は5年連続でドイツにとって世界最大の貿易パートナーとなり、中独協力の強靭性と潜在力を体現した。中国側は、中国の新たな開放的発展のもたらすチャンスをドイツ企業を含む各国企業と共有することを望んでいる。ドイツ側が開放を維持し、両国企業の互恵協力拡大に一層の便宜を図ることを希望する。双方は来年の中独国交樹立50周年と北京冬季五輪を契機に、科学技術、教育、文化、スポーツ分野の交流を推進するべきだ」と指摘。
「中国の発展はEUにとってチャンスだ。EUが独自に正しい判断をし、戦略的自主性を真に実現することを希望する。中国はEUと共に努力して、次の段階における一連の重要な政治課題を協議し、うまく処理し、各分野の実務協力を深化・拡大し、気候変動などグローバル・ガバナンスの問題で意思疎通を強化し、多国間主義を共に実行することを望んでいる」と強調した。
習主席はまた、「ワクチンは病を防ぎ、人を救うためのものだ。中国はワクチンの政治的利用あるいは『ワクチン・ナショナリズム』に反対する。ドイツを含む国際社会と共に、ワクチンの公平で合理的な分配を促進し、数多くの発展途上国がワクチンを得ることを支持し、手助けし、人類が共に一日も早く新型コロナに打ち勝つために貢献していきたい」とした。
メルケル首相は、「欧州と中国の対話や協力の強化は双方の利益にかなうのみならず、世界にも寄与する。ドイツはこのために積極的役割を果たしたい。ドイツは中国の第14次五カ年計画を重視しており、これがドイツと中国、EUと中国の協力に新たな重要なチャンスをもたらすことを期待している。ドイツは中国と共に新たな独中政府間協議をしっかりと準備し、できるだけ早く人的往来を再開し、新型コロナ対策、気候変動、生物多様性などの分野で交流や協力を強化したい。ワクチンの公平な分配、相互認証などの問題について中国側と意思疎通を継続することを希望する」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年4月8日