香港特区立法会は27日、「2021年選挙制度整備(総合改正)条例草案」(以下「条例案」)を審議し、可決した。
これは香港特別行政区の選挙制度を整備するための現地立法手続きの完了を意味する。これは香港が弊害を取り除き乱れを正し、根本的な改革を行い再出発を果たすための新たな法律の成果、制度の進歩だ。「愛国者による香港統治」の原則を制度枠組みから全面的な貫徹・具現・実行に移した。風雨が過ぎ去った「東洋の珠」は新たな発展段階を迎えている。香港の「一国二制度」の実践はこれにて歴史の新たなページをめくった。
新たに可決された条例案は、中央による香港特区選挙制度整備の全体計画をさらに具体化し、明瞭にした。これには8の主体法例と24の付属法例がある。国家レベルで定める新たな選挙制度の基本原則、中心要素、主要内容を明らかにしたほか、条例は現地立法の中で既存の選挙制度を大きく整備した。速やかに香港の市民の関心事に反応し、時代と共に進む包摂的な新選挙制度の精神を示した。かつ選挙妨害の不当行為を効果的に撲滅し、選挙の信頼性と公平・公正を守る。
香港特別行政区政府、立法会、社会各界は全国人民代表大会(全人代)の関連決定、全人代常務委員会の関連改正を遵守し、心を一つにし全力で現地立法の歴史の使命を速やかに果たした。国家立法と共に香港で「愛国者による香港統治」に利する、香港の実情に合致した十全かつ新しい民主選挙制度を確立した。憲政制度の責任をしっかり果たし、憲政制度の秩序を断固守る勇気と責任感を示した。国、社会、人々からの期待に応えた。
香港で近年、条例改正に伴う騒動、一連の政治・社会の混乱が発生し、一国二制度が厳しい試練に立たされた。危険な情勢を受け、中央は大胆に介入し香港情勢を安定させ、香港の政治制度の発展を主導した。特別行政区は積極的に協力し、効果的に受け入れた。香港国安法の施行、香港選挙制度の整備、公職者が忠誠を誓う制度の構築など、一連の法律規範及び制度計画を実行し、共に「愛国者による香港統治」の新秩序を確立した。これは国と香港の根本的な利益に合致する民主制度の進歩だ。
この新秩序のもと、「愛国愛港」はすべての香港統治者が備え、遵守すべき政治の理念、品格、行為準則になった。この新秩序により、香港は経済発展、民生改善、競争力強化に専念する政治の基礎を固めた。香港は経済・民生の深いレベルの問題を解消し、再出発を実現するための条件と底力を備えた。香港の政治環境、社会の姿、経済の将来性、民生建設が一新されるだろう。
一国二制度のさらなる改善に伴い、香港はより美しく輝かしい未来を迎えるはずだ。国の第14次五カ年計画、粤港澳大湾区の建設は、香港が国家発展の大局により良く浸透するための雄大な計画を描いた。香港はチャンスを惜しみ、チャンスをつかみ、チャンスを活用し、心を一つにして協力し果敢に挑み、多くの市民が高品質の民主がもたらす実益を手にし、社会各界が民族復興のボーナスと栄光を共有できるようにするべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月28日