政治>
japanese.china.org.cn |12. 07. 2021

【中国共産党創立100周年】PART4 新時代の夢に団結し進む

タグ: 中国共産党


党創立100周年に当たり、各地で党の歴史を学ぶ活動が盛んに行われている。

写真は、党の初心と使命を受け継ぐために、91歳の古参党員が語る勲章に秘められた物語に耳を傾ける浙江省慈渓市の青年党員(新華社)


美しい山河は宝物

05年8月15日、当時浙江省党委員会書記だった習近平氏は安吉県の余村を視察した際、「清き水と青き山こそがかけがえのない宝物である」と打ち出した。

18回党大会はエコ文明建設を国の建設の全体的配置に組み入れ、生態環境を代償として一時的な経済発展を図ってはならないことを強調した。1710月に開かれた第19回党大会は、「清き水と青き山こそがかけがえのない宝物であるという意識を高める」ことを党規約に盛り込み、エコ文明建設を中華民族の永続的発展のための長期的な大計に定めた。

党中央が非常に重視する中、エコ文明建設はかつてない勢いで進められた。東北地域の重要な森林地域での伐採を停止し、長江の重要流域での禁漁を実施し、11万1000隻の漁船が使われなくなり、23万1000人の漁師が転職した。深刻な汚染を引き起こした企業を閉鎖し、耕作に適さない農地を森林に戻した。エコ文明建設を進めるために、15年、「党政府の指導幹部に対する生態環境損害責任の追及方法(試行)」が公布され、「生涯責任追及制」を明確にした。また、違法行為を取り締まり、「史上最も厳しい」といわれる新たな環境保護法が同年から施行されることになった。

わずか数年間で、生態環境の明らかな改善がみられた。第13次五カ年計画(1620年)末期の20年には、森林率が2304%に達し、世界で同時期の森林資源の増加量が最も多い国となった。全国の地表水の水質優良率は834%に増加した。昨年、主要都市の空気質指数が優良だった日の割合は87%で、強力な大気汚染対策は短時間で優れた効果をもたらした。

生態の改善はグリーン経済の発展を促す。河北省の塞罕壩(サイハンバ)機械営林場は苗木産業に取り組み、年商が10万元足らずから1億6000万元まで増えた。内蒙古自治区は庫布斉(クブチ)砂漠化対策に取り組む中で、生態系の改善により5000億元以上にも相当する生態系資産を生み出し、砂漠周辺の10万人余りの農牧民に恩恵をもたらした。過去5年間、100万人以上の貧困層が森林保護員になり、300万人余りが貧困から抜け出した。

昨年3月、習総書記は再び余村を視察した。村は鉱山とセメント工場を閉鎖し、観光レジャー業を発展させ、「グリーン、豊かで美しい」という人と自然が調和して発展する道を切り開いた。これを見た習総書記は、「現在、余村が得た成果は、グリーン発展の道が正しいことを裏付けた。正しい道を選んだ以上、それをしっかりと歩んでいくべきだ」とうれしそうに語った。

早くも16年、国連環境計画(UNEP)は報告書を発表し、中国の「清き水と青き山こそがかけがえのない宝物である」というエコ文明建設の理念と行動が世界の持続的発展の重要な参考になるとした。中国では現在、リサイクル、食べ残しゼロ(8)、「低炭素の外出」などの環境に優しいライフスタイルが徐々に浸透している。

昨年9月に開かれた第75回国連総会で中国は、30年までに二酸化炭素排出量のピークアウトの達成を目指し、60年までにカーボンニュートラルの実現を目指すと表明した。生態環境部(省に相当)の孫金龍党グループ書記は次のように述べた。「清き水と青き山こそがかけがえのない宝物である」という理念は中国の発展理念と発展方式の大きな転換であり、中国共産党による人類文明の発展法則、自然法則、経済社会発展の法則に対する深い認識であり、中国を新たな発展段階に導くものだ。

<  1  2  3  4  >