米国で最近、新型コロナウイルスの感染者が再び激増している。国内の深刻な感染状況を受けながら、米国の一部の政治家はウイルスとの戦いや人命救助に取り組むのではなく、中国でいわゆる第2段階の発生源特定調査を展開するとほざいている。ところが彼らは国際社会が非常に注目するフォート・デトリック生物基地問題について言及を避け、「失語症」にかかったかのようだ。
発生源特定の調査はまず、フォート・デトリックで行うべきだ。複数のメディアの報道によると、米国各地では米国の「感染第1号」よりも早い感染の証拠が見つかっており、すでに2019年11月以前に遡れるようになっている。2019年の6、7月に、米国では一部メディアがフォート・デトリックの問題の報道を開始した。7月末にはフォート・デトリック付近の2軒の高齢者福祉施設で、原因不明の肺炎による呼吸器疾患が確認された。9月にはフォート・デトリックのあるメリーランド州が、「電子タバコ疾患」の患者が倍増したと報告した。
当時米国を席巻した「電子タバコ肺炎」は、新型コロナウイルスの症状と極めて似通っている。米疾病予防管理センターはちょうどこの時期に、フォート・デトリックにその大半の操作の終了を求める書簡を送っていた。
疑惑が重なるフォート・デトリックには複雑な歴史もある。第二次大戦後、米国はフォート・デトリックの細菌戦専門家を次々と日本に派遣し、731部隊の主要メンバーから日本の細菌戦の状況を把握した。さらには731部隊のリーダーである石井四郎をフォート・デトリックの生物兵器顧問にした。米メディアの報道によると、今日もフォート・デトリックには人類の安全を強く脅かす大量のウイルスが放置されており、多くの安全リスク及び不備が存在する。
膨らみ続ける疑惑に対して、米国側はこれまで「国家安全」を口実にフォート・デトリック閉鎖の原因の公表を拒否し、さらには関連報道を削除した。米国側の政治家が新型コロナウイルスの発生源のいわゆる真相が本当に気になるならば、なぜ自ら世界保健機関(WHO)の専門家をフォート・デトリックの調査に招かないのだろうか。なぜフォート・デトリックの真相をひた隠しにするのだろうか。自己欺瞞の米政治家は、フォート・デトリックの状況に固く口を閉ざす一方で政治的な手段を使い、情報部門を利用し発生源に介入し、専門家と学者を脅迫し圧力をかけている。
フォート・デトリックの問題の説明について、米国側は質疑に対して難聴になり、疑問点に対して失明し、外界に対して失語症になっているが、このごまかしと逃避によって問題がさらに露呈している。米国側は責任転嫁に必死になっているが、これは自国を国際の正義、世界の流れ、人類の良識の対立面に置くばかりだ。
米国の「フォート・デトリック失語症」を治療し、フォート・デトリックを調査しなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月23日