二度と魔の手を南中国海に伸ばすな、王毅部長が域外勢力に告げる

二度と魔の手を南中国海に伸ばすな、王毅部長が域外勢力に告げる。各国が南中国海問題の「4つの尊重」を守ることに期待し、域外勢力に対して二度と魔の手を南中国海に伸ばさないよう求めた…

タグ:南中国海 法律 共通認識 

発信時間:2021-08-06 13:49:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 王毅・国務委員兼外交部長は4日夜、第11回東アジア首脳会議外相会合に出席した際に、南中国海問題について中国側の原則的立場について説明した。各国が南中国海問題の「4つの尊重」を守ることに期待し、域外勢力に対して二度と魔の手を南中国海に伸ばさないよう求めた。王部長は次のように述べた。


 (一)事実の尊重。中国は最も早く南中国海諸島及び関連海域を発見・命名・開発利用し、最も早くかつ持続的・平和的・効果的に管轄を開始した。第二次大戦後、中国政府は「カイロ宣言」と「ポツダム宣言」の規定に基づき、日本に違法侵略された南中国海諸島を取り戻した。これは第二次大戦後の国際レジームの重要な構成部分になった。50、60年代に、米国側は中国側に対して何度も、南沙諸島の測量の申請を出した。日本などの国が公式に出版した地図も、南沙諸島を中国領と表記した。これらは歴史的な根拠のある、消すことのできない事実だ。


 (二)法律の尊重。国際法によると、中国が主権を持つ南沙諸島も自ずと、相応する海洋権益を持つ。これはその後確定された「国連海洋法条約」の規定と決して抵触しない。中国側は主張の根拠を変えたことがなく、新たな要求を出したこともない。中国側が九段線内の海域を内海及び領海にしているとの声があるが、これは中国側の立場への意図的な歪曲だ。


 (三)共通認識の尊重。直接的な当事国の交渉と協議による平和的な紛争解決の堅持は、中国とASEAN諸国の「南中国海各方面行為宣言」による共同の約束だ。各方面は実際の行動により引き続きこれを遵守し、実行しなければならない。特に対立を激化させ、食い違いを拡大させるすべての一方的な行動を取らず、武力を使わず武力で脅迫しない。それと同時により拘束力の強い「南中国海行為準則」の早期妥結は、中国とASEANが確定した新たな目標だ。我々はすでに効果的で実質的な内容に富む、条約を含む国際法に合致する地域ルールの早期妥結について共通認識を形成している。引き続き感染症の影響を乗り越え、しっかりと前に推進する。


 (四)地域諸国の尊重。中国とASEAN諸国の共同の努力により、南中国海情勢は全体的に安定を維持しており、航行及び飛行の自由にも問題が生じたことがない。しかし一部の域外国は天下が乱れないことを恐れ、しばしば大量の先進的な軍艦・軍機を南中国海に入れ勝手放題に挑発している。その他の域外国を意図的に誘導し南中国海で武力を誇示し、公然と地域諸国、特に当時国間の仲違いを図っている。中国とASEAN諸国は域外勢力の良からぬ下心への確かな認識を保ち、南中国海の平和と安定の大局を損ね、地域諸国の団結と協力を破壊するすべての行為に断固「ノー」と言うべきだ。同時に我々はまたこれらの域外勢力に対して、平和維持に向けた地域諸国の努力をしっかり尊重し、二度と魔の手を南中国海に伸ばさないよう厳正に告げるべきだ。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月5日

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