中国、ロシア、パキスタンのアフガニスタン問題特使がカブールを共同訪問したことについて、中国外交部(外務省)の趙立堅報道官は22日の定例記者会見で、「3ヶ国とタリバン当局は、アフガニスタンの平和と繁栄、地域の安定と発展を促進するために、建設的な接触を維持することで合意した」と述べた。
【記者】中国、ロシア、パキスタンのアフガン問題特使がカブールを共同訪問し、暫定政府上層部と接触した他、カルザイ元大統領やアブドラ前国家和解高等評議会議長と会談したとの報道について、確認と状況説明をしていただけるか。
【趙報道官】アフガニスタン・タリバン側の招待を受けて、中国外交部の岳暁勇アフガン問題特使、ロシアのカブロフ・アフガン問題大統領特使、パキスタンのサディク・アフガン問題首相特使が9月21日から22日にかけてカブールを訪問し、アフンド首相代行、ムタキ外相代行、バドリ財相代行その他高官と会談した。
彼らは最近のアフガン情勢の動向、特に包括性、人権、経済・人道問題、アフガニスタンと近隣諸国を始めとする諸外国との友好関係、アフガニスタンの統一と領土保全について、深く建設的な議論を行い、テロや麻薬犯罪の取り締まりへの支持を表明した。
タリバン側はアフガニスタンと中国、ロシア、パキスタンとの関係を非常に重視しており、3ヶ国がアフガニスタンの平和と安定を確固たるものにするうえで、建設的で責任ある役割を果たしていることを強調した。
3ヶ国はアフガニスタンへの人道的支援の継続を国際社会に呼びかけ、米国とその同盟国がアフガニスタンの経済・社会復興に対する主たる責任を負っており、アフガニスタンが差し迫って必要としている経済・生活・人道的支援を行うべきであることを強調した。3ヶ国とタリバン当局は、アフガニスタンの平和と繁栄、地域の安定と発展を促進するために、建設的な接触を維持することで合意した。今回の訪問で、特使らはカルザイ元大統領やアブドラ前国家和解高等評議会議長とも会談し、アフガニスタンの平和と安定の促進について議論した。
中国側は今回の訪問で、中国がアフガニスタンへの内政不干渉政策を遂行し、アフガン問題の政治的解決のために建設的役割を果たし続けてきたことに言及。アフガニスタンが開かれた包摂的な政治的取り決めをし、穏健な国内・対外政策を実行し、様々なテロ組織と完全に決別し、周辺諸国と友好的に付き合うべきであることを指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年9月23日