注目を集めていたドイツ政府初の「中国戦略」が13日、発表された。メディアの報道によると、この文書はドイツ外務省が原案を練り、連立与党内と政府各部門の議論を経て合意に至った。これはドイツが初めて文書として発表する中国戦略だ。同文書は、「ドイツの対中政策はEUの対中政策に根ざす。ドイツは中国との経済などの各方面の協力の維持を願う。我々はリスクを下げる必要があるが、デカップリングを求めない」とした。

　独週刊誌「デア・シュピーゲル」は、「同戦略の中心的な概念は、脱リスクと依存軽減だ。戦略はまた欧州委員会と同じく、中国は『協力パートナーであり、競争者であり、制度上のライバルでもある』という文言を用いた」と伝えた。米ニュースメディア「ポリティコ」は、「ドイツのこの文書は欧州などの地域の政界及びビジネス界から熱心に期待されている。彼らはEU最大の経済体であるドイツが自国の対中政策をいかに再定義するかを知りたがっている」と伝えた。

　駐ドイツ中国大使館の報道官は13日、ドイツの中国戦略について、「中国を競争者や制度上のライバルとすることは客観的な事実に合わず、両国の共通の利益にも合わない。イデオロギー中心で中国を捉え、対中戦略を立てるのであれば、それは誤解と判断ミスを激化させ、双方の協力と相互信頼を損ねるばかりだ」と述べた。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年7月14日