10年前には「海外軍団(外国チーム参加の中国人)」の話題になると、人々は顔を真っ赤にし、真っ向から対立した議論を交わしたものだ。だが今では、私たちはオリンピックの最終的な目標が何かということを理解している。それは、全人類が共に健やかに発展していくことを促し、地球に調和と健全な環境をもたらす絆(きずな)である。
米バレーボールチームの郎平監督
日本ソフト指導者の宇津木麗華(任彦麗)
著名スポーツ司会者・韓喬生氏とスポーツ評論家・金汕氏は「メイド・イン・チャイナ」の五輪「海外軍団」について次のように語った。
著名スポーツ司会者・韓喬生氏 今回、外国チームが北京に着いて空港ゲートから出てくる姿や開会式での姿を見て、外国チームの中に中国人の顔が多く混じっているのに気づいた。
このことは、中国の強さを物語ると同時に、スポーツには国境がないということを物語ってもいる。スポーツ自体が内外の交流であり、互いに来てもらったり、出て行ったりするもので、五輪ファミリーにはもともと国境などないのだ。
スポーツ評論家・金汕氏 今回のオリンピックには際立った特徴がある。それは、いわゆる「海外軍団」が非常に目立っていること。中でも注目されているのが郎平だ。彼女は米国女子バレーボールチームを率いてやって来た。郎平のほかには、童輝がオーストラリアの飛び込みチームを率い、欒菊傑がカナダ国旗のもとでフェンシング競技に参加している。50歳でまだ現役として五輪競技場に立つ彼女は、メダルを争うより前に、ある崇高な精神を、身をもって示していると言える。それこそがオリンピック精神であり、こうして示された精神は非常に素晴らしいものだ。
「北京週報日本語版」 2008年8月15日 |