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北京=上海高速鉄道 VIP車両でインターネットも
発信時間: 2009-03-18 | チャイナネット

北京‐天津間を走る高速鉄道車両

鉄道部の手配のもと、北京鉄道局は16日、中国北車唐山軌道有限責任公司と中国北車長春軌道客車股フェン有限公司から高速鉄道車両100編成を、総額392億元で購入する契約を結んだ。「新京報」が伝えた。高速鉄道の試験走行は時速400キロ以上、通常は時速350キロで運転する予定で、世界一速い高速鉄道となる。中国はこの高速鉄道の独自の知的財産権を有しており、全体の85%で国産化を実現した。

■最短3分おきに発車

この車両100編成は来年10月から次々に引き渡される。製造メーカーの担当者によると、この高速鉄道は1編成当たり貴賓車1車両、1等車3車両、2等車11車両、食堂車1車両の16両編成で総定員は1026人。最短3分おきに発車する列車は世界最高水準で、年間旅客輸送量数億人という膨大な交通の需要を満たすことができる。新型高速鉄道は試験走行で時速400キロ以上が試される。これまでの試験走行の最高記録は、北京‐天津間鉄道の時速392キロだった。

■快適:温度自動調節、VIP車両ではインターネットも

製造メーカーが提供した資料によると、新型高速列車のデザインは現代的かつトレンディだ。客室の振動や騒音、圧力変動が小さく、温度・湿度・換気が自動調節でき、座席はすべて回転式になっている。車内には貴賓車両、一等車、二等車、VIPルーム、会議室があり、娯楽システムも搭載されている。VIP車両ではインターネットもでき、それぞれの乗客にあわせた配慮が見られる。

安全性:強風対策、速度自動調整

新世代高速列車の臨界速度は550キロ以上に達するが、運行曲線を利用して列車の運行速度を自動調整し、スピードが出過ぎないよう確保できる。リアルタイムで高速列車のパラメータと性能の変化を監視し、故障が発生した際には自動的に安全操作される。風や砂、雨、雪、霧など悪天候に対応し、風速20メートル以下の状況では時速350キロで運転し、どんな天気にも対応する機能を備えている。

■省エネ:9割の電気エネルギーを回収し、抗菌素材に活用

回生ブレーキなど省エネ技術を活用することで新型高速列車が100キロメートル運転して消費する電力は1人当たり6キロワット時に満たない。回生ブレーキによる電気エネルギーの回収率は90%に達する。車内の素材には低発煙性、無毒性、難燃性、抗菌性のある高水準の環境保護素材が使用され、車内はエコな乗車環境となっている。高速列車の電磁環境適合性は高く、最新の防音・振動削減技術が採用され、外部の振動と騒音に関する国家基準を満たしている。(編集KA)

 

「人民網日本語版」2009年3月18日

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