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写真集:雲南の印象
発信時間: 2009-04-15 | チャイナネット


 

イ族と石林の物語

 

イ族はたくさんの支系をもつ古い民族である。石林県にはサニ、阿細、黒イ、白イ、イ青、干イなどのイ族の支系の人々が暮らしている。サニ族はその中の主要な支系である。石林地区に生活しているイ族の人々は、きらびやかで多彩な文化を創り出した。例えば、サニ族のある青年男女の愛情物語の有名な長篇叙事詩『阿詩瑪』は、英語、ロシア語、日本語など20種以上の言語に翻訳され、世界各地で紹介されている。年に1度の火把節(松明祭り)もまた、多くの観光客を引きつけている。小石林の中心部に位置する「玉鳥池」のほとりに、目立ってそびえ立つ細長い岩がある。大自然に彫り刻まれたこのターバンをかぶってかごを背負った人間の形をした岩は、すらりとしたサニ族の少女の姿と似ているため「阿詩瑪」と呼ばれた。ここが石林地区でもっとも有名な観光所であり、石林のシンボルでもある。

李子箐石林の北20キロの所にある黒松岩石林は、またの名を乃古石林という。「乃古」はサニ族語で「黒」と同じ発音で、この石林地区の岩石が炭酸マグネシウムを含み、主に炭酸カルシウムの含まれている李子箐石林よりも色が黒いためにこう呼ばれる。黒松岩石林は1985年になってようやく開発されたものであるが、明、清の時代にはすでに「石門」「石門峰」と称されていたという文字記録も残っている。実地調査の結果、この石林が形成された時代は李子箐石林よりは早いが、開発時期が遅れたためにより野趣に富んだものになったと地質専門家たちは見ている。

雲南石林は、世界各地で発見された数少ない石林の中でも、その広い面積、独特の形態、複雑な形成原因、長い発育の歴史によって典型性、代表性、唯一性を備えたものとなっている。また、高度な科学研究価値及び普及価値もあり、石林の発育の遺跡と石林の景観を通じて地球の進化の歴史を展示することのできる、世界で唯一のカルスト地形区域でもある。

 

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