遼寧省公安庁出入境管理局は18日、外地からの観光客に対する朝鮮への簡易入国許可業務を丹東市で再開する旨を明らかにした。3年半ぶりの再開となる。今後、外地からの観光客が朝鮮に赴く場合、パスポートの取得は不要となり、身分証明証と写真だけで通行許可証の取得が可能となる。
国境地域での観光業務を行う都市では以前、外地からの観光客も、公安出入国管理部門に出入国通行許可証を申請・取得することができた。観光客は、この許可証があれば、パスポートなしで海外団体旅行に参加することができた。
公安部など13部門・委員会は2005年9月、いくつかの理由により、全国各地の国境地域におけるこの業務を停止した。丹東市でもこの制限措置が適用され、丹東市民を除くその他地域からの観光客が朝鮮へ旅行する場合、戸籍所在地での個人用パスポートの申請手続をしなければならなくなった。このシステム変更により、大多数の観光客は、複雑な手続の必要な朝鮮行きを煩雑と感じるようになった。
丹東市は今年初め、公安部、監察部、国家観光局による共同評定を経て、外地観光客への出入国許可証発給を再開する試行4都市のひとつに指定された。その他の3都市は、広西チワン族自治区崇左市、黒龍江省黒河市および牡丹江市。
出入国通行許可証の取扱窓口は、朝鮮への観光客の個別申請は受け付けない。丹東市の規定によると、通行許可証の申請者は、写真と住民身分証(原本またはコピー)をツアー主催会社に提出、その旅行会社が出入国管理部門に一括申請する流れとなる。申請から発行までの所要日数は2?3日、出入国通行許可証の有効期間は3カ月。
丹東市公安部門が許可した朝鮮国境観光ツアーは、「新義州1日ツアー」と「妙香山2泊3日ツアー」の2種類。(編集KM)
「人民網日本語版」2009年5月19日