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中国人の日本個人旅行が自由に  「中国語もどき」の整理に懸命
発信時間: 2009-06-18 | チャイナネット

日本は7月1日から、中国人の個人観光査証(ビザ)の発給を条件つきながら緩和する。グローバルな金融危機と円高というダブルパンチを被った日本の観光業界にとって、苦境にあえぐなかでの朗報であるのは間違いない。各社は世界で最も消費旺盛な中国人観光客を呼び込もうと、中国語サービス環境の改善や、“中国語もどき”の整理に取り組んでいるところだ。

 

2000年から中国人観光客がバスに乗り大挙して日本各地に出現するようになって以降、商機を捉えるのに敏感な店はすぐさま、中国語の環境整備が売り上げに直接貢献することに気づき、どこもが競うように中国の標識を作り出した。そこで、著名な景勝地の富士山では、中国人観光客はこんな登山案内を目にすることになった。「不理天气、体力的勉强之类的请不要做」(「天気や体力に合わない登山は止めてください」という意味を表しているようだが、「不理」「勉强」などは中国人には通じない」)「食粮带一、二食就句多了」(「一食から二食分の食糧携帯で十分」という意味のようだが、中国語ではこの場合、「食粮」も「食」も使わない)「在六合地点住宿,惯富士山的空气之后盼望山顶才享乐」(「六合目で宿泊し、富士山の空気に慣れたあとで山頂を望んで楽しむ」という意味かと思われるが、「盼望」「享乐」では通じない)。その数は急速に増え、質を問題にする能力もなく、注意を払わないうちに、日本はたちまち“中国語もどき”の列島になってしまった。日本最大の鉄道会社JRの駅ですら、「检票口」と「剪票口」(間違う書き方)が並存する状況だ。

 

だが、中国人が多く来るようになったことで、必ず間違いを指摘する人もあり、それが改善の契機となった。

 

家電やカメラ、腕時計、ブランド化粧品の販売が主体で、中国人観光客にとって主要な目的地であるある大手家電量販店は、中国銀聯カードによる消費額は1カ月だけでおよそ1億円に上る。中国と西洋の言語文化の評論で有名な翟華氏は2月12日、新浪ネット上で「大阪の電器店になんと“中国語もどき”が」と題して、この量販店の大阪支店に掲示された中国語の標識は意味が通らず、非常に困惑させると指摘し、さらに写真も掲載。3日後、翟華氏のもとに同社広報部責任者から返事が届いた。「訳文は翻訳ソフトから転換したものであり、作成部署には中国語を理解できる者はおらず、また適時にその他の部署にいる中国人職員と連絡を取らなかったことから、間違いが生じ、失笑を買い、購入のため来店された中国のお客様にご迷惑をおかけしましたことを、ここでお詫び申しあげます……来日された中国のお客様に楽しんでお買い物していただく環境を整えるため、私どもは店内の中国語の表示を全面的に刷新、改善いたしました」

 

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