北京市はこのほど歴史・文化名城保護委員会を設立した。今後、古い町並みの保護問題は同委員会で検討される。
歴史・文化名城保護委員会の名誉主任は劉淇北京市委員会書記、主任は郭金龍市長が兼任している。コンサルタントグループのメンバー18名もすべて文化財保護分野の有名人である。
コンサルタントグループのメンバー、徐苹芳氏は記者のインタビューに答え「改正後の計画によると、北京の古い町はもう大きなダメージを受けることがないだろう。現在取り残されている胡同や四合院などに対して大規模な取り壊しや再建を行わない」ということを明らかにした。
統計によると、北京にある324ヶ所の市クラス文化財保護建築のうち、修繕後一般公開されたのはわずか40%で、大部分の古い建築物は各種団体や住民に占用されている。これらの建築物は老朽化が進み、むやみな改造が施されているなど多くの問題を抱えている。徐苹芳氏は「責任の重大さを感じている。今後も古い町並みの保護のために努力していきたい」と述べた。
「中国国際放送局 日本語版」より 2010年11月8日