「製品自体の合計は10万元ほどですが、輸送費や関税を加えると20万元近くになります。それでも友達に言わせると、中間マージンがとられていないので国内で買うより安いとのこと。しかも日本で買ったものなので品質も安心できるそうです」と教えてくれた。
円安、免税拡大、ビザ緩和が追い風
ところで45万人という数字はどうやって計算したのだろうか。これは中国政府が発表した春節に期間に海外に出かけた人の合計である519万人に8.7%をかけたものである。ではこの45万人の中国人観光客が日本で使ったお金の合計はどうやって算出したのだろうか。これは2014年の1―3月に調査した中国の旅行客1人当たりの平均支出額25万円(約1万3000元)を基にして、1125億円(約60億元)と計算したもの。ただ実際には今年の春節は多くの要素が重なり、昨年よりも支出額は多いと見られる。
では、今年の春節ではどんな要因で中国人観光客と買い物の量が増えたのだろうか。ある専門家は、①円安、②昨年10月より免税品の範囲が広がり、食品や化粧品も免税品の対象になったこと、③ビザの発給要件を緩和され、3年のマルチビザの取得が容易になり、日本への渡航が便利になったこと、④フライト料金が下がったこと、の4つの要因を挙げた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月27日