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japanese.china.org.cn | 13. 08. 2015

【無形文化遺産】茶馬古道で千年間伝わる蔵茶の製造技術

タグ: チベット 茶馬古道 蔵茶


蔵茶はチベット高原に住む人々の間で千年以上伝わるお茶だ。昔から現在まで、四川省の雅安は、蔵茶の中心的な産地である。唐宋時期、ここで作られた茶葉が西へと向かいチベットへ運ばれた。これがのちに「南路辺茶」と呼ばれるようになる。

「飯が三日食べられなくても、お茶は毎日飲まないとダメだ」という言葉から、雅安蔵茶に対するチベット族の思いが伝わってくる。雅安蔵茶は古書にも記載される千年の歴史を持つ古茶なのだ。唐時代から1300年余りの間、雅安で生産される蔵茶はチベット族にとって「生活の茶」となっている。彼らの生活に欠かせないものなのだ。

明朱元璋の詔書で、「秦蜀の茶は、天全や漢源、雨城からチベットまで、5千里あまりの場所の人々が飲んでいる。彼らはこれなしで1日を過ごすことができない」とある。つまり蔵茶の重要性が語られているのだ。雅安蔵茶には「黒茶の鼻祖」という別称もあるが、その伝統的な製造技術は極めて複雑だ。製茶職人は口述による直伝でその技術を伝え、文字で記載するようになったのは近代以降である。2008年、この伝統技術は国家二級無形文化財に登録され、技術の伝承が行政面でも保護されることになった。

この伝統技術を継承する李朝貴さんによると、古くから伝わる精緻な方法で現在も作っているという。2011年、四川雅安市は無形文化遺産保護センターを作った。これは四川省の市において最初の無形文化遺産保護機関である。現在、全市8県のうち7県で県の無形文化遺産保護センターができており、全市的に保護システムが作られている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年8月13日

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