危機の中でチャンス探る 雲南省の文化観光産業が徐々に回復

危機の中でチャンス探る 雲南省の文化観光産業が徐々に回復。

タグ:文化観光産業 回復

発信時間:2020-05-16 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

    黄顕菊さんにとって、先日のメーデー連休は今年最も忙しい時期となった。雲南省普洱市太陽河森林公園の森林体験師として、彼女は観光客向けの動物ふれあい、森林越え、夜間観察などの新プロジェクトを次々と打ち出している。

 

 黄顕菊さんは、「サイトのふれあいや昆虫の夜間観察などの体験プロジェクトが人気を集めている。毎日30人以上が訪れ、普段の2倍になった」と話した。彼女のようなアウトドア森林体験師は10人以上おり、誰もが自分に挑戦し続けている。

 

 太陽河楽園有限公司の王明霞副社長は、これは景勝地の危機の中でチャンスを探る1つの試みだと話す。観光客の新たな消費ニーズを満たすため、同社は「感染症後の癒し、森林滋養」をテーマとしたアウトドア体験プランを打ち出し、中でも森林体験師が案内する多くの体験プロジェクトは観光客から好評を得ている。

 

 メーデー連休中、文山州にある普者黒景勝地は水上スキーを打ち出し、昆明世界博覧園は「花海ガラス天空の鏡」や「森林レインボーコース」などの新プロジェクトを打ち出した。楚雄州世界恐竜谷は「大自然に帰る、恐竜谷を楽しく観光」をテーマに、観光客をリラックスできるピクニックに案内した。

 

 感染症の発生後、大理や麗江などの人気観光都市の観光は一時期冷え込み、観光収入は大幅に減少し、従事者にダメージを与えた。国内の感染症が落ち着くにつれ、観光従事者は業務を再開し、メーデー連休は「まずまずの収入」となった。

 

 楊学花さんは麗江古城の南門牌坊で民宿を経営している。連休の客室稼働率について、彼女は「予想以上だった」と述べた。5月2日晩、約90室の客室が埋まり、連休5日間の客室稼働率は70%に達した。雲南省だけでなく、貴州や四川などからの宿泊客も多かったという。

 

 立地が良いだけでなく、彼女の民宿の経営状態が回復したのは、商品サービスをグレードアップしたためでもある。楊学花さんは、「2月と3月はずっと営業していなかった。休業期間を利用し、中庭を改造し、設計し直して花を植え、ガーデンスタイルの民宿にした。ナシ族の民族衣装体験などのサービスをTikTokで中継し、宣伝も強化した。宿泊客に安心してもらうため、朝食を配達スタイルに変えた」と話した。

 

 連休前、雲南省は80本の「自然に親しむ、静かな心で人格を養う」雲南文化観光路線を発表した。これらの路線はレジャー滋養、ドライブキャンプなどをカバーし、人を分散させると同時に、観光客の選択肢を増やした。また、省内の観光地は「携帯電話で雲南観光」スマート観光サイトで入園予約を実施し、24%以上が黄色早期警戒、30%近くが赤色黄色早期警戒を出した。

 

 現在、雲南省の多くの地域が感染症予防を徹底しながら、「スマート観光」を通して文化・観光産業の回復を安定的に進めている。西双版納や臨滄などはWeChat公式アカウント、電子サインボードなどの方法を通して観光地の入場制限、分散などの案内を発表している。玉龍雪山はセルフ観光案内、オンラインチケット販売、顔認証入園、スマート駐車・検索などのスマートサービスを提供し、ドローン巡回を開始し、観光客にマスクを着用し密集しないよう呼びかけている。

 

 メーデー連休に雲南省を訪れた観光客は996万6200人に達し、前年同期の66.8%まで回復し、観光収入は78億5800万元を実現した。中でも、ドライブ旅行者は多く、周辺観光、農村観光、公園観光は各地の観光客の第一選択となった。

 

 5月9日、雲南省は賃貸料減免、文化・観光金融支店の設立支援、半山ホテル建設などの18条の措置を打ち出し、文化観光産業の新型コロナウイルス感染症対策、モデル転換発展の加速を支援する方針を示した。楊学花さんは、「これで、私たちも発展に自信が持てた」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月16日


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