世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)の最新の報告書によると、アジア太平洋の観光業は来年、世界で唯一回復する可能性がある。世界の観光業は今後10年で1億2600万人分の雇用を創出する。
WTTCが発表した「観光業経済影響報告書」によると、アジア太平洋の回復は21年に停滞し、大多数の国が厳しい水際対策を維持した。観光業収入の地域のGDPに対する寄与が約16%増に留まり、欧州の28%と北米の23%を下回った。
報告書によると、アジア太平洋では今年、観光客が激増する。インド、豪州、マレーシア、タイ、日本、韓国、その他の東南アジア諸国・地域が水際対策を緩和しており、観光業収入の経済全体への寄与度を71%増やす見込みだ。
報告書は、アジア太平洋の観光業は23年に成長を維持し、24年にプラス成長に転じ、25年には観光業収入の同地域のGDPに対する寄与度がコロナ流行前を32%上回ると予想した。WTTCは、アジア太平洋の観光業のGDPへの寄与が年平均8.5%のペースで拡大するとの見方を示した。
WTTCは、世界の観光業は今後10年で1億2600万人分の雇用を創出すると予想した。うち65%がアジア太平洋で、その半数弱が中国とインドで創出される見込みだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年10月24日