首都鉄鋼コンビナートの曹妃甸新工場
発信時間: 2007-07-24 | チャイナネット

 

写真は新しい首都鋼の工事現場

曹妃甸は、河北省の唐山の南80kmのところにあり、渤海をめぐる経済圏内に位置している。北京・天津・河北など七つの省・直轄市・自治区に向かって放射線を描くようになっている。首都鉄鋼コンビナート(以下「首都鋼」と略称)の新しい基地として、操業が始まれば国際的に一流レベルの鋼鉄基地となるだろう。

首都鋼のある河北省東部地区は、鉄鋼・石炭・石灰石の資源が豊富で、それに加えて最近更に大油田が発見された。この油田には10億トンの石油が埋蔵されていることがすでにわかっている。また、鉄鉱の保有量は44億トンで、石炭は50億トンである。

新たな首都鋼の正式名称は首都鋼京唐鋼鉄有限公司といい、首都鋼と唐山鋼鉄集団の合資会社である。投資比率はそれぞれ51%と49%であり、プロジェクトの総投資額は677.31億元になる。この会社は2005年10月22日に成立した。

写真はセメントを流し込んでいるところ

曹妃甸の新しい鉄鋼工場は2007年3月12日に正式に建設に着工した。目下のところ工事の進展は順調である。第一期の生産規模は年間で、鉄989万トン・鋼970万トン・鋼材905万トンに達する見込みだ。中国で現在急いで必要とされている、造船板・橋梁板・ボイラープレート・自動車板・シリコナイズド鉄板などの、高い付加価値のある産品をメインとしている。2008年には、半分の生産を行い、2010年には全生産を始める見込みである。新しい首都鋼の建設は、単なる引越しではなく、国際的にも先進レベルを持つ海上鉄鋼地域の建設なのである。

曹妃甸の新しい首都鋼工業地帯では主に、二つの5500㎥の高炉、300トンの転炉がそれぞれ二つ、2250㎜と1580mmの熱間圧延連続期間プラント一つずつ、2230㎜、1700㎜及び1550㎜の酸洗い冷間圧延プラント機械各一つずつ、さらに25万トン級の鉱石の埠頭が建設されている。新しい首都鋼工業地帯では、今のところ中国だけではなく世界でも、最大・最先端の設備と生産技術を集中的に採用している。中でも5500㎥の高炉の建設により、ここは中国最大の鉄鋼工業地帯となった。

島に通じる道路の淵に植えたばかりの草と木

新しい首都鋼では、広汎に省エネを行い、消耗率を下げ、汚れ防止とリサイクルの新技術を採用し、エコシステム設計・クリーン生産・資源の総合利用と持続可能な消費とを一体化しようとしている。そこでのリサイクル経済の理念に基づく汚染処理は、全世界でもっとも優れ、技術も最先端をいっている。

全ての排出物減少基準は、国際的にも先進レベルに達していて、最低限まで汚染の程度を抑えている。発電所、工業用塩基の製塩所、セメント工場などの付設の企業の建設を通じて、余熱・余剰ガス・廃水・鉄分を含む物質や固体廃棄物のリサイクルを充実させ、基本的排出ゼロを行い、中国の将来の発展のために新たなやり方を模索しているのである。

新しい首都鋼の引越しとそのプロジェクトの環境評価はすでに国家環境保護総局の審査許可を通っている。環境評価報告によれば、固体廃棄物利用率は99.5%に及び、水の再利用率は97.5%になるという。そのエネルギー消費とクリーン生産は、国際的にも先進的レベルに達している。

首都鋼の移転は、製品のレベルアップを速めただけではなく、構造調整を急ぎ、企業の競争力を高めることにも利益があった。また曹妃甸のリサイクル経済の発展にも利点をもたらし、北京・唐山地区の鉄鋼工業の構造の調整も推し進めた。首都鋼京唐鋼鉄企業の建設は、首都鋼と唐山鉄鋼集団に新たな発展の機会を与えたのである。我国の鉄鋼工業の成長方式の転換にとっても、渤海湾地区の経済社会の全面的協調・持続可能な発展にとっても重要な意義を持っている。

他にも、曹妃甸はさらに「首都鋼—曹妃甸工業観光」コースを開設し、時流に乗り、現代化かつ高品質な企業をあらわしている。旅客は「海上の鋼城」といわれる曹妃甸の新しい首都鋼建設の様子を味わえる以外に、さらに「ダイヤモンド級」の港と海の埋め立て建設現場という奇観、それと海辺の光景と海に近い湿地なども見ることができる。

写真は曹妃甸の埠頭

「チャイナネット」 2007年7月25日

 

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