孔雀の首をくわえて走るパンダの「希望」
無邪気でかわいらしく、動きの遅いパンダが急に凶暴になり、飛ぶこともできる孔雀を捕殺するとは想像できないだろう。武漢動物園のパンダ館の外で、パンダの「希望」が5月2日午前、そこで食べ物を探していた孔雀を捕まえて噛み殺した。
飼育員の陳軍さんによると、パンダの「希望」が孔雀を殺す様子は猫がねずみを捕らえるようで、捕まえたり放したりして遊んでいた。陳さんがこのような突発的な出来事に直面したのは初めてで、食べ物で「希望」を室内におびき寄せて孔雀を救ったが、獣医により孔雀の死亡が確認された。
紹介によると、武漢動物園に生息するパンダの「希望」と「偉偉」は今年5歳くらいで、成年のパンダだ。孔雀園とパンダ館は隣り合っており、十数匹の孔雀が3メートルの柵を飛び越えてパンダ館で虫や草の種などを探すこともよくある。パンダが興奮して孔雀を追いかけることもあったが、普段は何事もなく、今回のような事故は初めてとなる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月3日