米国のニュースサイト「Reddit」に掲載された、ヤドカリが歯磨き粉の蓋をかぶり砂浜を動く写真が、センセーションを巻き起こした。9月22日付英デイリー・テレグラフ紙が伝えた。
あるネットユーザーは、「初めは可愛らしい写真だと思ったが、よく見ると心が沈んだ。人類は多くのゴミを海に捨てており、これらの海洋生物は黙って人類の代わりに受け入れるしかない」とコメントした。
地球上の海洋には、推計800万トンのゴミが捨てられている。これらのゴミをリュックに詰めれば、地球全体の海岸線の5周分になる。
毎年約800万トンのプラスチックゴミ(ビニール袋、ペットボトル、プラスチック製の玩具など)が海に捨てられている。海流がこれらのゴミを世界の大洋に運び、海洋生物に致命的な影響を及ぼしている。例えば海鳥や亀はビニール袋を食べ物と勘違いして飲み込むが、消化不良で他の食べ物を摂取できず餓死してしまう。
米カリフォルニアで産業エコロジーを研究するバーバラ教授によると、プラスチック製品の海洋汚染を防止する最も効果的な方法は、プラスチックゴミ処理技術の向上だ。これらのゴミをリサイクルし、代替品となる環境にやさしい材料を開発するべきだ。
![]() |
|
![]() |