【尊重される専業主婦】
専業主婦は外で働かないが、家庭という組織内で貢献し、男性が仕事をするための生活の基盤を支えていると見なされている。また町内のボランティア活動や社会教育活動に頻繁に参加し、社会貢献もしている。そのため専業主婦は仕事をしていないからといって軽視されることはなく、往々にして尊重されやすい。
【家計を管理】
中国人は、日本社会は男尊女卑だと感じやすい。確かに日本には男女差別が存在するが、家庭内では妻に給与を預けることが当然とされている。そのため妻が家計管理という大権を握り、夫の小遣いを知ることもできる。
主婦の日常的な活動は多様で、自由に決めることができる。経済的にも比較的豊かで、消費の主体として非常に重視されている。主婦のこのような幅広い活動と自由に目をつけたショッピングセンターなどの商業施設は、朝早くから店を開き、主婦向けのセールを行う。
【貞淑とは別の一面】
ある在日中国人は、中国の一部の人は日本人女性は賢く、謙虚で、夫の言うことを聞くと考えているが、実際には実情を知らないからこのような想像をするのだと指摘している。
主婦は育児の他に、夫の食事や着替えに気を配らなければならない。しかしこれはすべて表面的なことであり、実際には主婦を一種の職業とし、家庭内の分業に過ぎないとしているのだ。
日本の若い主婦は両親と同居せず、義父母と同居することはさらに少ない。両親や義父母の世話をするのは、極めて珍しいケースだ。日韓関係が今よりは良かった数年前、日本の主婦の間で韓流ブームが置き、ファンが生まれた。一部の主婦はスターを追っかけ家事を疎かにした。ネット上では、夫の恨み言を目にすることができた。
東京都民の斎藤さんは、主婦の多くの友人を持ち、日本の主婦の生活状況を熟知している。斎藤さんは、「日本の主婦が勤勉で何でも言うことを聞くという観点は、もはや前世紀の遺物だ。数十年前ならそうだったかもしれないが、今や主婦と言うと日本社会での評価は高くない」と話す。
【熟年離婚】
2005年に高視聴率を記録した全9話のテレビドラマ「熟年離婚」では、主人公が定年退職した日の夜、妻が記入済みの離婚届を突きつける。
このドラマが好評を博したのは、社会の現実を反映しているからだ。2007年以降は法制度の変更により、仕事をしていない主婦も離婚した場合、元夫の年金分割を受けられるようになった。それまで主婦にはこの権利がなかったので、日本人女性の社会的地位の低さが伺える。これは日本人女性が良妻賢母にならざるを得ない一面を反映している。
【平日昼顔妻】
2014年7月に放送された人気ドラマ「昼顔」により、「平日昼顔妻」は夫が家に居ぬ間に不倫をする主婦の代名詞になった。
日本のネット上には、「人妻」を歌う売春広告がはびこっている。一部の風俗店は「人妻」をウリにしており、さらには子供の養育費を稼ぐため体を売る妊婦もいるとか。東京駅付近ならばあちこちで見かけるラブホテルにも、時おり主婦の姿が現れる。これも無理はないのではないだろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月3日
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