この無人スーパーは国際博覧センターの2階にある。博覧センターが広いため、2人の警備員に訪ね、2周してようやく見つけた。店は小さく、「繽果盒子(BingoBox)」の名前の通り、十数平方メートルほどの長方形の箱のような形をしている。正面は全てガラスで、店内の商品が直接見える。
WeChatでガラスに張られているQRコードを読み取り、公式アカウントにアクセスして登録すると、2秒ほどで扉のロックが解除される。しかしその音は小さく、2秒以内に扉を引かなければ自動でロックがかかってしまう。記者は2回やってようやく中に入ることができた。
店内には壁に沿ったL字型の商品棚、両開きの冷蔵庫、中央に小さな商品棚があるだけである。通路は1人がやっと通れるほどで狭いが、日用品、酒類、菓子、飲料、即席食品など何でも揃っている。普通のスーパーと違うのは、商品に白の電子タグたついていることである。これは精算と盗難防止のためについている。
店内を見ていると、2組の客が入ってきた。国際博覧センターで地方から会議に出席し、会議の合間に興味本位でここに来たという。北京から来た何さんに「ここが馬雲氏の無人スーパーなのか」と尋ねられ、「違う」と答えた。彼女は、「杭州には北京より早く無人スーパーができた。北京にはまだない」と話した。繽果盒子は北京進出を発表しているが、まだオープンしていない。
干しあんずを持ってセルフレジに行くと、2人の青年が飲み物を1本ずつ持って精算していた。飲み物を指定の位置に置くと、隣のディスプレイに価格が表示され、WeChatまたは支付宝で支払う。2人が支払いを終えて商品を持ち扉の前に行くと、自動で開いた。
「強行突破」できるかどうか、未清算の干しあんずで試してみたところ、男性の声で「未清算の商品の支払いをすませるか、棚に戻してください」と言われた。当然、扉も開かない。
店を訪れた人たちに価格について尋ねると、誰もが「普通のスーパーより高い」と答えた。しかし、博覧センターの1階にある自動販売機の飲み物と比べると、数角安い。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月11日