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japanese.china.org.cn |25. 06. 2019 |
鄭淵潔氏:知的財産権保護は国の魂を保護すること
今年の世界知的財産権保護デーの前日、著名作家の鄭淵潔氏は人生初のペナントを贈った。ペナントを贈った相手は誰か。この時期に贈ったのはなぜか。中国網の記者は鄭淵潔氏に独占インタビューを行った。
鄭淵潔氏によると、今年4月16日、北京市文化市場行政執法隊は北京市通州区で「皮皮魯」の海賊版図書を押収し、その量は67万冊の多さだった。「通知を受けると、私は現場に確認に行った。このように司法部門の積極的な行動に奮い立った」と話す。
鄭淵潔氏は、「ペナントを贈ったことなどなかった。その10日後の4月26日、北京市文化市場行政執法隊にペナントを贈った。正規版皮皮魯図書衛士、中国少年児童保護神の8文字を書いた。多くの海賊版図書に質の悪いインクが使用されているため、子供たちの健康に影響する」と述べた。
今年、鄭淵潔氏はあるメディアの取材に応じた際、41年の作家生涯のうち30年は知的財産権保護に懸命だったと話した。1年中、著作権、商標権を相手にしてきた彼は、変化を実感したという。
「1977年から作品を書き、1986年頃から海賊版図書と付き合うようになった。当時は知的財産権保護のコストが高く、海賊版図書を見つけると知的財産権保護に高額な費用がかかった。自身の知的財産権保護から主管部門の法執行への協力に至るまで、この変化は国が知的財産権保護を重視するようになったおかげ」と鄭淵潔氏。
鄭淵潔氏は、優れた文学作品は国家の魂と言えるため、知的財産権保護は国の魂を保護することであり、その意味は大きいと考える。また、「国には銃を持つ解放軍、銃を持たない知的財産権保護のチームの2つの『軍隊』があると思う。解放軍は私たちの領土を守り、知的財産権保護のチームは著作者や発明者の権益を守り、より多くの人が創作し、社会により優れた作品を提供し続けられるように促している」と話した。
鄭淵潔氏は、知的財産権保護の任務は重く、行くべき道は遠いと述べ、商標の権利を持たない人が権利を持つ人より先に奪い取るケースを挙げた。商標登録を奪い取った会社は2015年に設立された南京舒克貝塔ペット用品有限公司で、舒克と貝塔は鄭淵潔氏の童話作品『舒克と貝塔の冒険記』のキャラクターで、彼はその著作権を有する。鄭淵潔氏は2018年6月15日に関係部門に同商標登録の無効を主張する申請書を提出したが、今も裁決されていない。
自身の30年の知的財産権保護を振り返り、鄭淵潔氏は「自分の行動で国の知的財産権保護の改革を推し進め、知的財産権保護に対する意識を高めると同時に、より多くの作家が自身の権益維持のために立ち上がることを望んでいる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月25日