米国商務部のデータによると、5月の中国からの輸入商品の平均価格は前月比0.3%上昇し、6月はさらに0.3%上昇した。
アラン・グリーンスパン元米連邦準備理事会(FRB)議長は、これは中国の輸出商品の値上げを告げるものであると語った。氏はまた、中国の輸出商品の値上げは世界的インフレ発生の前兆でもあると警戒感を示している。
各国の中央銀行および通貨政策立案者たちはあの手この手で物価を抑えようとしているが、その他の国の価格上昇の影響は彼らの仕事の複雑さを増している。現在、経済のグローバル化はすでに世界のすみずみまで浸透しており、大規模な国にまたがる貿易および資本の越境流動はすでにコントロールできないものとなりつつある。
不本意であるにもかかわらず、イングランド銀行(イギリスの中央銀行)やニュージーランドの中央銀行はいずれも再度の利上げに踏み切らなければならないと見られている。この方法の効果は理想的ではないが、グローバル化の今日において、彼らにとってこれ以外の選択肢はない。
利上げはすでに1つのブームとなりつある。世界を巻き込んだ新しいラウンドの金利引き上げサイクルがまもなく始まることになろう。
「今や、単に国内の通貨政策だけで、物価上昇を抑えることは極めて難しいこととなっている」。「これらの中央銀行の総裁たちは、インフレに対応する常套手法はすでにその効果を失ったことを認識しつつある」、とモルガン・スタンレー駐イギリスチーフエコノミストのジョアチム・フェルズ氏は語っている。
「チャイナネット」2007年8月2日