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米中金利差が縮小 中央銀行が利上げで苦慮
発信時間: 2007-11-14 | チャイナネット

経済アナリストの多くが中国人民銀行(中央銀行)による追加利上げを予想しているにもかかわらず、利上げ時期に関しては、見方が分かれている。

先物取引会社、中信建投期貨の研究発展部アナリスト・祝強氏は「利上げは間違いないが、いつ実施されるかは判断しにくい」と語った。

祝氏は中央銀行が利上げ実施に当たり、対応に苦慮していると分析する。国内的には消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)がいずれも上昇し、インフレ圧力を解消するには利上げが必要だ。しかし、外部環境を見ると、米国経済の行方が不透明で、もし利上げを行えば、人民元切り上げ圧力が強まることになる。

米中間の金利差は年初の2.45%から0.7%に縮まった。米国経済の低迷が続き、米連邦準備制度理事会(FRB)は引き続き利下げを行うとみられる。米国の利下げと米ドル安進行という環境下で、中国が追加利上げに踏み切れば、流動性の流入を招くことになる。

祝氏は、利率と為替は現在トレードオフの関係にあり、片方が強まれば、片方が弱まる。現在の状況では国内のインフレ圧力が大きく、中央銀行は最終的に利上げを選択するとみられる。しかし、時期は米国経済の行方を観察しなければならない。

「人民網日本語版」2007年11月14日

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