アメリカの景気後退は、世界経済に悪影響をもたらすに違いなく、アメリカ経済と密接に関わっている中国も真っ先にその矢面に立たされている。先般、商務部は最新の調査レポートを発表し、各クラスの政府や輸出企業は、世界経済の景気後退がもたらす輸出減少のリスクを防がなければならず、アメリカを主な輸出市場としている中国の輸出企業は、今後、注文書の減少にさらされる可能性が大きいことを明らかにした。
この「世界経済の景気後退リスク」をテーマとするシリーズのレポートでは、商務部の専門家は中国の輸出環境に対して悲観的な見方をしている。「来年の世界経済の景気後退リスクは、マクロ経済の面での最大な変数となるかもしれない。いったん輸出が大幅に減少すれば、中国の経済成長のサイクルにも転換点が現れる可能性がある。」
中国の直接輸出はアメリカ市場に大いに依存しており、減少しつつあるアメリカの消費者のニーズは中国の輸出や経済成長の目標の達成に影響を及ぼすと見られている。今年最初の3四半期の対米輸出は中国輸出総額の19.4%にのぼり、1番目の対EU輸出 (中国の輸出総額に占める割合は20%)に次ぐものとなっている。中国銀行の研究結果によると、アメリカの経済成長率が1ポイント下落すると、中国の輸出は6ポイント下がるとしている。
「チャイナネット」2007年11月15日 |