中国のマクロ経済を取り巻く内外環境と将来的な発展の在り方と政策動向に関し、ニュース週刊誌の「瞭望」はこのほど、関係の部と委員会が発表した重要情報を整理した。
2007年第3四半期以来、世界経済は全体として安定した成長を示しているが、将来の経済成長に影響を及ぼすリスクが増大している。
米国のサブプライム住宅ローン問題は世界的な金融不安を引き起こした。もしサブプライム問題が金融市場や企業に与える影響を効果的にコントロールできなければ、実体経済の発展が影響を受け、米国と世界経済の将来的な成長に対するリスクも増大する。
2007年から続く世界的な貿易不均衡は、保護主義の流れを一層加速させている。貿易摩擦は既に商品面から政策面へと波及し、深刻さを増しており、世界経済の持続的かつ健康的な発展と不均衡の是正に不利な影響を与える可能性がある。世界的にインフレ圧力が高まっている。グローバル化により、安価な労働力などの生産要素がその力を十分に発揮し、供給能力が増せば、商品価格の上昇が抑えられる。しかし一方で、グローバル化がもたらす工業と経済の急速な成長は世界的にエネルギーや穀物など大口物資の不足を招く。このほか、世界的な過剰流動性と国際原油価格の値上がりで、価格上昇圧力が全面的に強まる。
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