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サブプライム問題の中国への影響が深刻化
発信時間: 2007-11-19 | チャイナネット

中国証券報によると、米国のサブプライムローン問題が世界の金融業界に与えた衝撃は人々の予想をはるかに超えている。アナリストは、中国投資有限責任公司(中投公司)と適格国内機関投資家(QDII)による最近の数百億元に上る潜在的損失や大型上場銀行の劣後債への投資損失が拡大するとの見方から、中国に対するサブプライム問題の影響は拡大する傾向にあり、全面的な評価分析を行う必要があると指摘した。

今年真っ先に行った海外投資は額面割れの損失が出ている。このうち、中投公司は正式設立前に30万ドルで投資会社のブラックストーン・グループの一部株式を取得し、4年間のロックアップ期間を設けたが、 13日現在で既に55億元の損失が出た。合計109億ドルの資金を投資した銀行系QDIIとファンド系QDIIも最近純資産が減少している。15 日現在の純資産は、ファンド4本が原本割れとなったほか、資産規模は発行時に比べ62億8700万元減少した。銀行系QDIIも同様に投資資産が目減りしている。

2つの例だけ見ても、サブプライム問題が中国に及ぼした含み損は100億元を超えている。損失を被った資金はこれだけにとどまらない。その他の機関がどれだけの資金を海外に投資し、どれだけの損失を出したかはまだはっきりしない。

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