中国石油化工集団公司(シノペック)は、石油製品の市場供給を安定させるため、石油製品の生産量と輸入量を高めてガソリンスタンドでの販売量制限を徐々に解除する措置をすでに採りはじめている。
国際市場における石油価格は歴史的な高騰を見せており、中国国内の安く設定されている石油製品価格との間にズレが生じている。これによって供給側が販売量を制限したことなどから、国内の石油製品市場は供給が需要にこたえられない状態となり、ガソリン・重油の供給量増加への圧力が増していた。
シノペックは石油製品の国内販売価格よりも高い値段での輸入を続けており、11月は27.7万トンが輸入される。12月はディーゼル油の輸入を現在の10万トンからさらに10万トン増やすことにしている。9月と10月にはガソリン・ディーゼル油輸出の緊急停止措置(香港の空港で使用される航空燃料15万トンを除く)を決行、19.7万トンの石油製品を輸入した。
シノペックでは、石油製品の海外からの調達を増やし、調達輸送の体制を整え、重点地区の資源供給を確保、販売量制限を徐々に解除していく。同時に、安全管理を適切に強化、安全生産・安全販売の確保に努めていくとしている。
「人民網日本語版」2007年11月20日 |