中国社会科学院(社会科学アカデミー)はこのほど出版した「2007年企業青書」の中で、「ここ十年来、中国の工業企業の利益水準が大幅に上昇しており、工業企業は薄利時代から高利時代への過渡期にあると言えよう」と指摘した。「中国新聞網」が伝えた。
同青書の中心は「中国企業競争力報告2007年――利益獲得能力と競争力」。同報告によると、工業企業の利益水準の上昇は、企業が財務手段によるてこ入れをはかったためではなく、企業の利益獲得能力が真に高まったためである。
数年来、工業企業の利益総額が大幅に増加している。あるデータによると、今年1~8月の一定規模以上の工業企業(国有企業または年売上高500万元以上の非国有企業)の利益は前年同期比37%増加し、増加率は前年同期を約20ポイント上回った。
実際には工業企業の利益急増局面は1998年に始まっている。同年の一定規模以上の工業企業の利益は1500億元に迫り、06年には1兆8千億元を超えた。
今回の青書編集の中心となった同科学院工業経済研究所の金碚副所長によると、企業の利益獲得能力は競争力を反映するものでもある。中国企業の利益獲得能力が向上した要因として最も重要なのは、やはり企業自身の管理能力、経営能力、競争力の強化・増大にあるといえる。
「人民網日本語版」2007年11月23日 |