中国証券監督管理委員会の尚福林主席は2日、広東省深セン市で行われた第6回中国投資ファンド国際フォーラムで発表した書面による発言の中で「さまざまな機関投資家のバランスのとれた発展を推進し、専門的投資機関が市場の安定に果たす役割を一層強化していく」との方針を明らかにした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
尚主席は次のように述べた。
機関投資家の全体的規模を発展・拡大すると同時に、その構造を一層調整・改善して、証券投資ファンドが急速に発展し、企業年金や社会保険基金などの機関の発展が相対的に遅れるという現在の局面を打開しなければならない。各種の政策制度を絶えず改善し、保険資金や企業年金、社会保険基金などの投資市場における資産比率・規模を引き続き拡大し、年金を代表とする長期的機関投資家の資本市場参入を奨励・指導し、多元的、多層的で相互に競い合う専門的な機関投資家群を育成しなければならない。
開放的な環境における機関投資家の競争力を絶えず強化しなくてはならない。適格国内機関投資家(QDII)資格の取得に向けた業務モデルを積極的かつ緩やかに推進し、ファンド業界の海外投資市場開拓を推進し、国内投資家向けに世界規模でリソース配分を進め、質の高いサービスを提供しなくてはならない。今後は海外の長期資金管理機関が指定域外機関投資家(QFII)資格の取得により国内市場に参入することを奨励し、QFIIと資本市場との連携メカニズムを構築・整備し、国内機関投資の対外的交流・協力の拡大を奨励していく。また成熟した市場で活躍する機関投資家の投資理念、投資経験、投資技能を参考にして、中国の機関投資家を大きくて強く、かつ優れたものにし、競争や協力を通じて成熟させていく。
「人民網日本語版」2007年12月3日 |