上海株式市場総合指数は昨年末の2000ポイント強から、今年10月には最高で一時6100ポイント以上に上昇、現在は4800ポイント前後に落ちている。全国人民代表大会常務委員会の成思危・副委員長は、同指数に対して厳しい批判を行い、株式時価総額に基づいて計算した同指数は少数のブルーチップによるコントロールを過剰に受けていることを指摘した。ブルーチップが値上がりすれば指数も上がり、ブルーチップ以外の企業が下落している時には市場全体がブルーチップを拠り所としており、反応が敏感ではない。最近の下落も実際には10月中頃に多くの株は下がり始めていたが、ブルーチップの下げ幅が小さかったため市場全体でははっきりせず、先日になってようやく下落が始まった。このため、指数の計算方法が非常に重要であるとしている。
波乱含みな最近の株式市場を前に、投資家らは著名な経済学者である成副委員長の見解に注目している。これに対して成副委員長は講演の中で「中国の株式市場の現在の状況は依然としてブルマーケットであるが、急激な上げ相場が次第に緩やかになってきている」と明確に述べた。さらに「1990年から2006年の間、上海総合指数を代表とする中国の株式市場では、月あたりの成長率が他国の2~4倍に達していた。これは中国の急速な経済発展の現れで、正常と言えたが、昨年末から今年8月の統計データを見ると、上海総合指数の1日あたりの成長スピードは国外の5倍~10倍あり、比較的速いと言えるだろう」と説明している。
「人民網日本語版」2007年12月3日 |